|
鼻のシリコンというと、決まって同じ質問をいくつか受けるので、それについてちょっと書いてみようかと思います。
まず、耐久性ですが、メーカー側の言い分によると、一生大丈夫だそうで、今のところシリコン自体の耐久性に起因するものは少ないのではと私自身も思っています。ただし、これはあくまで耐久性のみに限って言及した場合で、シリコンを入れて一生トラブルがないかと質問されれば、答えが変わってしまいます。というのも、長期的にみて一番多いトラブルが、感染で、次に多いのが位置の変化、言葉を変えれば、ずれてしまう事があるという事です。
この感染というのは、手術自体に問題がある場合(これは通常、手術後2週間以内に起こる)と偶発的に突然起こってしまう場合とがあります。手術自体に問題がある場合はさておいて(これは医者が頑張ればいい事なので)、偶発的に起こってしまった場合は、悲しさの鉾先を向ける場所がないので、患者さんとしても、かなりブルーになってしまいます。
そこで私はよく謝る(実際誰が悪いのかは分からない)事にしているんですが、勤務医でいるとそのトラブルに対しての金銭的な問題にタッチが出来ないので、私の所で、もしやる人がいれば、抜くのはただでやってあげることにしています。ここで、医者としての責任を果たしているのかは結構疑問なんですが、さらに再手術まで無料という事になると、そこまでの責任があるのかも疑問なので、術前に患者さんに、感染の危険性と、もし感染した場合の抜去までしか責任が持てない旨をきちんと説明する事で勘弁してもらっています。
次に多い質問が“ブラックライトで透けませんか?”というもので、これは白人並みに皮膚が薄くなければ、まず透けません。という訳で、患者さんには“透けませんよ”と言っていますが、内心ちょっと不安(100%かどうかの追跡調査をすることが出来ないので)もあります。さらに、これもよく聞かれますが、どこから入れるのかという質問で、通常は鼻の穴の中(外から傷は見えません)に切開を加えて手術をします。
ただ、これも先生によって若干違うので、もし手術を受ける場合は、担当する先生とよく相談する事が大事だと思います。どこにもよく書いてるんですが、医者との術前の打ち合わせは手術以上に大事です。またトラブルに対しての責任を医者がどう取ろうとしているのかは、きちんと確認してから手術を受けるようにして欲しいものです。
|