YAMAMOTO CLINIC 山本クリニック
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恋力。唇?
  (2003/2/18)

最近、よく色々な言葉を街で見かけるようになりましたが、美容外科の唇の手術は例えて言うなら、恋力の増強、あるいはセクシーさを強調するためのものなのでしょうね。

では、手術で恋に磨きはかかるのでしょうか?これは、私にとっては結構難しい質問です。これはまったくの私見なのですが、外来で唇の手術を希望される方は、もともと綺麗な方が多いような気がします。それだけに顔にコンプレックスを持っているというよりも、もっと綺麗になりたいというのが、手術に対しての要求になっているので、術前よりも綺麗にならないと満足してもらえないという事になってしまうのです。

そもそも唇というのはその人の性的な魅力を表現するものとして、古くから取り上げられてきましたし、現在でも唇をモチーフにしたものは多く目に入ります。それだけに手術をする際には緊張と責任を感じてやってはいますが、“より以上に綺麗に”という目的に、私の手術は不向きな気がしています。それは、自分で言うのもおかしいのですが、術後にあまり変わった気がしない事が結構あるのです。

私の手術はさておいて、唇の手術には大きく分けて2通りの方法があると思います。1つは唇を大きくするもので、もう1つは小さくするものです。また術式も簡単に分けるのなら、切るものと注入するものに分かれると思います。小さくするには、切って縫って、大きくするには注入するといった感じです。このように、術式としては比較的単純で、また先生によってもやり方があまり変わらないと思います。

最近は、(私の個人的な印象では、)圧倒的に大きくしたいというか、厚みがあってセクシーにと言われる事が多いので、注入する手術がメインになっていますが、私の技術的な問題か、もっと大きく出来ないかと術後に聞かれる事が多いような気がします。これは例えて言うなら、唇が風船だとして、いくら膨らませようとしても膨らむ限界があると私は考えています。ですから強引に色んなものを入れても、なかなか膨らみきらないといった事になってしまいます。注入するものは先生によってまちまちですが、自分の脂肪か人工物ということになります。最近、非吸収性の人工物も市場には出回ってますが、長期的な展望に私は個人的に疑問を持っているので、ヒアルロン酸、コラーゲン、脂肪しか使わないのが、満足されにくい原因なのかもしれません。術後に“結構綺麗になりました”と言ってくれる患者さんにお会いすると、何故か慰められている気がしてしまいますが、そう言ってくれる患者さんがいるうちは、この手術を止めるのは、もうちょっと待とうかなと思っています。


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