YAMAMOTO CLINIC 山本クリニック
HOME診療時間・場所診療科目料金表クリニック紹介美容外科話医療話設立コンセプトプロフィールリンク予約


顔の輪郭の治療について
  (2003/06/03)

顔の輪郭と一言で言っても、こめかみ、頬骨、頬のたるみ、顎の形等色々な問題が含まれて、漠然としてしまうのですが、ここでは全般的な医者と患者のイメージのずれがあった患者さんにお会いしたので、その事と、いつものように“そんなに旨い話は無い”という事を少し書こうかと思います。

最近、こめかみのシリコン挿入を他院にて施行された患者さんがいらして、もう少し綺麗にならないかという相談を受けました。診察してみると、シリコン挿入の技術的な問題はあまり感じられず、むしろ術前の患者さんのイメージと術者の先生のイメージに食い違いが生じている気がしました。というのは、患者さんとしては、シリコンを入れる事で、輪郭に著明な改善がもたらされ、ふっくらとした輪郭が手に入るとイメージされていた様なのです。こんな事を書くと、患者さんからは“当たり前じゃないか”と怒られそうなのですが、我々医者の側からすると、“限界はこんなもので す”と言わざるを得ないような感じに挿入されていたのです。また、私は、患者さんと話していて時々感じるのですが、広告に掲載されているイメージが患者さんに強くあって、自分もそのようになると思い込んでいる方が多いような気がします。そのシリコンの方には、外国の失敗例や日本の美容外科の教科書などをお見せして、理解していただいたのですが、我々医師が患者さんに、どのように術後のイメージを作っていくかというのは、最大でまた最難の問題ではないかと感じることが多々あります。最近、巷では“内外美容”、“誰よりも美しく”、“数分で綺麗”などといった本当 にすばらしい言葉が氾濫し、あたかも現代医学が魔法のように綺麗に変えてくれるというようなイメージさえ植えつけているような感じを受けるのも否めない事実です。また、美容手技が一般的になってきたせいか、最近各科の先生方から色々な質問も受けるようになり、一昔前では考えられなかった“美容外科の医者なんて”という偏見も医師の間でさえ、薄くなってきた感がありますし、先生によっては“うちのかみさんに聞いて来いと言われた”というような感じで質問される方も結構いらっしゃいます。そのような社会的状況からも、美容外科が一般の方にとても近い存在になってきたというような感じも受けますし、またそれに伴い患者さんの数が増え、様々なトラブルも増えているのではないでしょうか?

話を輪郭のところまで戻しますが、顔の輪郭というと、先に述べたような諸々が含まれてしまいますが、こめかみのシリコン挿入は鼻や顎よりも技術的にではなく形的に難しく、先に述べた患者さんの様に、術後に今ひとつ納得がいかないような出来になる可能性が結構あると思います。また頬がこけた感じや頬骨の出っ張りなどもよく受ける相談の一部ですが、ボリュームが少なくなった部分をふっくらとさせるのは、脂肪注入のところでも書きましたが、色々な注入物を使ってもなかなか難しい事も多く、ときとして“お金を使った割ではない”という感じになってしまいます。また骨 を削って輪郭を整える手術は、骨の厚さから自ずと限界がありますし、数ミリ単位で左右差なく仕上げられるものでもないので、過度な期待を抱くと手術後に不満一杯になってしまうと思います。いつもこのように、ちょっとネガティブな感じの事を書いてしまいますが、それだけ世の中にポジティブすぎる言葉が氾濫しすぎているのではないでしょうか?ただ、実際の治療ではなかなか楽しいことも多く、最近治療した一人の患者さんは、軽い“うつ病”だったのですが、手術によって治ってしまったので、“精神も、たまにはメスで治るんだ”と自己満足に浸って機嫌のいい私ではある のですが。


山本クリニック 東京都杉並区永福3-55-1 佐藤ビル2F 
電話にて予約の上、御来院下さい。TEL:03-5355-1415 ご予約について
Copyright yamamoto cllinic All Rights Reserved