YAMAMOTO CLINIC 山本クリニック
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ワキガって何?
  (2003/08/04)

先日、ある患者さんが私が診察中に言ったことを他院で、カウンセリング中に話して、そこの先生に怒られたようです。というのも、私は積極的に手術を勧める方ではないので、そのコメントが気に入らなかったようです。ただ、どの先生も自分の言葉に責任を持って手術するべきだと思いますし、その先生が責任も持つ以上、治療方針が異なるのも、相手が病気でないので、構わないと思います。このホームページで患者さんが読んだり、また私の外来で話す事は、あくまで私の意見でしかありませんので、このことも誤解がないように御願いします。また、私のクリニックは美容専門ではないので、指を切った方が来たりといった急患もいるので、必ずしも予約時間通りに行かないこともありますので、来院される際に、この事はご了承いただければと思います。

前置きが長くなってしまいましたが、外来をやっていると色々な方にお会いしますし、色々と言われたりする事もあるので、書いておいた方がいいと思われる事はここに書いておこうかと思います。

さて、最近、雑誌にもワキガの記事がとりあげられていますね。外人さんは体臭も個性の一部なので、あまり気にならないようです。私は、いつも診察していて感じるのですが、“多汗症”と“腋臭症(ワキガ)”が患者さんに混同されていて、この事について説明を加えておく必要がある気がします。いつものように、医学的に難しい話はさておいて、この話では、多汗症と腋臭症の違いについて理解していただいて、次の話では、最近流行のボトックス、超音波手術、吸引手術、切開法(皮弁法)の治療方法について簡単にまとめてしまおうかと思います。まず、汗を出すには自律神経(自分の意思とは関係がない神経と理解して下さい。)が関係していて、体がオーバーヒートをしないように、勝手に体温調節をしています。体を冷やすには、脇の下や股は非常に効率が良い場所(患者さんが熱を出したりした時に、脇の下などに氷を入れたりして冷やすのは、こういう理由です。)なので、汗が出やすいのです。ただこの調整量に個人差があって、いっぱい汗を出す人が多汗症です。ですから、臭いとはなんの関係もなくて、ワイシャツの脇が濡れているけど、臭くないというような人が、多汗症です。(時々見かけませんか?汗だくで、ハンカチ片手に歩いている人。)また、汗の量に関係なく臭いを伴うのが腋臭症で、これが季節的に夏に臭いを出すことが多いので、混同されるようです。ですから、汗の量を抑えるだけでは、臭いを抑えるのは難しいという事になります。この臭いには、アポクリン汗腺が関係すると考えられていて、ここで、ばい菌が増殖することによって臭くなると考えられています。多汗症の汗は、エクリン腺というところから出てくるので、簡単に言えば“臭いと汗は別物”と認識していただければ十分です。

この区別は非常に重要で、多汗症を治療しようとするのと、腋臭症を治療するのは、ターゲットが違うということになります。ただ、手術療法では、これらを別々に壊すことが出来ないので、両方込みで治療ということになってしまうので、混同されてしまっているのでしょうね。この話であえて、両者を区別したのは、最近流行のボトックスが、“汗を出さない”ようにするのが、目的で腋臭症をターゲットにしていないということを分っていただきたかったからなのです。治療に関しては、次に譲り、とりあえず、ここで区切らせていただきます。



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