YAMAMOTO CLINIC 山本クリニック
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エラ削りで顎がはずれる?!
  (2003/08/19)

最近、このホームページをご覧になって来院される方に“どの言葉で検索したんですか?”と聞いているんですが、なかなか皆さんどうやって見つけたか覚えてらっしゃらなくて、私としては少々残念です。(書いている方としては、非常に興味があるので。)

ただ、そのなかで、お一人の方が、“どこかの掲示板に貼り付けてあって、評判が良いかと思ったので”とおしゃっていましたが、インターネットというのは、どこの誰が書いたのか分らないので、“匿名の情報って怖くないですか?”と質問したら、考え込まれてしまいました。情報というのは、現代社会では氾濫しているので、くれぐれも鵜呑みにせずご自分で検討していただきたいものです。

さて、今回の話題ですが、先日、外来で“知り合いで、エラ削りをしたら顎がはずれて大変だったみたいです”と言ってらした方にお会いしたので、これについてコメントをしてみようかという気になりました。エラ削りの手術ですが、二重の手術に比べると、あまり一般的なことではないので、患者さんの数は少ないと思いますが、気にされている方は結構多いような気もします。ここでは、具体的な手術方法は割愛させていただいて、なぜこのような事が起こるのかという事に触れてみます。

エラ削りの手術は通常、全身麻酔下に行われます。今では、どの医療機関でも口腔内から手術をするのが一般的(外側からのが簡単なんですが、傷が出来てしまうので)で、実はこの事に原因があるのです。まず一点目は、全身麻酔の際に使用する“筋弛緩剤(筋肉を緩ませて動かなくする薬)”に原因があって、筋肉に力が入っていないので、手術中にちょっと無理な力を顎に加えると、簡単に顎がはずれてしまって、これに気がつかずにいると、顎がはずれてしまった状態になってしまいます。何故この事が、口腔内の手術と関係があるかというと、口腔内から手術をすると見え難いので、見やすくしようと思って、ついつい患者さんの顎に力を加えてしまうからなんです。二点目は、口腔内からだと視野が狭く、さらに手術をするスペース(指が入る空間とでもイメージしていただけると近いと思います)が少ないので、間違って顎の関節の骨を削ってしまうこともあるからなのです。これは非常に重症で、治すのがかなり難しいと思いますし、時として“治せない”合併症です。この他に比較的起こりやすい合併症が“下顎管損傷”で、管のなかに神経が通っていて、これを損傷してしまうと、“食事のときに、よだれを垂れ流してしまう”という状態になります。(長期的にみると、改善する(完全には治りません)ことが多いようです。)

私は、いつも患者さんに直接言ってますし、このホームページを開いている目的もあるのですが、“美容医学は魔法ではありません。人間のやることですから、失敗の可能性もありますし、患者さんの体質的な事から、経過だって人によって異なります。”という事を、きちんと認識してもらいたいと思います。


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