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先日、他院で手術された患者さんにお会いしたのですが、医者からすると非常に良い結果になっているのに、患者さんが不満を持っているので、良くお話をすると、“そうあの先生も言ってくれれば良かったのに”と言われ、満足されてしまいました。こんな感じで、私の外来は少々“お話部屋”的なニュアンスも増えてきているのですが、そんな美容外科の仕事も社会的には意味があるかなと思っています。
さて、今回は、最近の外来で、たまたま鼻の患者さんが続いたので、だんご鼻について書いてみようかと思います。これについて書く前にだんご鼻の定義をしなくてはいけないのかもしれませんが、“鼻尖部の軟部組織が多い状態、あるいは軟骨の形による鼻尖変形を来たしている状態”とでも表現するより、一般用語の方が的を得ていて、“団子のように丸い鼻”という事でしょう。
何故鼻先が、丸くなっているのかというと、大きく分けて二つの原因に分けられると思います。一つは、先にもちょっと書きましたが、鼻の皮膚や皮下組織が厚い場合で、もう一つは鼻先を作っている軟骨が変形しているか、軟骨同士の距離が広がっているというように軟骨に原因がある場合です。従って、手術というのは、“軟骨の形を整えて、皮下組織を削る”という事になるのですが、日本人の鼻は皮膚が硬くて、皮下組織が厚く、軟骨が小さいので、実際に鼻の形を劇的に変えるというのは、かなり難しいと思います。
現実的な話をすれば、大きな手術(鼻先を大きく開けていじるので)をやった割には大きな変化が出ないということだと思います。これに対して、欧米人の鼻は大きく、皮膚が薄く、軟骨が大きいので、非常に手術もやりやすく、また効果もきちんと出るので、患者さんにも満足されます。いつも、私のホームページでは、このようにネガティブな感じで書くことが多いのですが、世の中の美容外科の宣伝がポジティブ過ぎていて、おそらく私の表現は現実的だと思います。
ただ、何となく鼻をほっそりとさせたいけど、他人に指摘されたくないというような場合は反対に、イメージに近い感じの手術も可能なのではないでしょうか?痛みに関しては、それ程でもないようで、“思ったよりも痛くありませんでした”と言われることがほとんどです。私は元来、手術が非常に好きなので、美容の相談にいらした方に“先生は手術が嫌いなんですか?”と質問されるとちょっと悲しいのですが、あくまで中立にと考えているだけで、決して手術が嫌いでも、手術のやる気がない訳でもないということを分っていただけると、外科医としては、満足です。
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