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最近、色々な方に外来でお会いしますが、比較的正確な情報収集をされる方も増えてきて、カウンセリングが楽な時もあるので、こういう風に皆さんがなっていってくれたらと願っています。さて、今回の話題は目尻切開にしようかと思います。
私は普段、あまりホームページのネタ集めを意識していないのですが、外来でお会いした方が面白かったり、印象に残る事を言われた時に、それを書くようにしています。今回は、最近私の外来で手術された方が“目尻切開があまり効果のないことは分っているのですが、少しでも変れれば満足なので”と言われ、手術の結果がきちんと患者さんにも認識されていて、思わず嬉しくなってしまったので、この話題にすることにしました。目尻切開は、なぜか手術メニューに入れていない先生も結構多いらしく、反対に難しい手術と患者さんに誤解されているような感じを受けることもあるので、具体的な方法とその効果について書こうかと思います。
まず、麻酔ですが、局所麻酔で目尻に直接刺します。これは、結構痛いみたいで、“うっ”と声を出されてしまう事が多いのですが、患者さんの表現を借りると“埋没法の麻酔よりは痛くない”らしいです。(埋没法の手術を受けた事がない患者さんにはわかりませんね。)麻酔が効いたら、目尻に切れ目を入れます。
あとは、切り口の断面をきれいにして、目の形を見ながら、糸で固定します。もっと具体的に書くには、図と写真が効果的で分りやすいと思うのですが、これは省略(難しくて、私にはちょっと無理です。)させていただきますが、“切れ目を入れる”というのが、この手術のメインで、場合によると“麻酔してちょんと切られただけ”というような患者さんの表現になります。このように、手技としては、あまり難しくない手術です。
ここで、大事なのは手技ではなくて、“切れるのが、せいぜい2から3mm程度”という事で、目尻と目頭を比べると同じ2mmでも効果は全然違って、目頭は“ちょっとの手術で感じが全然変わってしまう”という状態になりますし、目尻は“切った割には、あまり変わらない”という結果になります。
ですから、この手術をする意味があまりないと感じる先生が多くて、手術のメニューの中からはずれているのではないでしょうか?実際、手術をしてみると、劇的な効果が出たと思える患者さんにお会いした事がない(これは、私の手術だけでなく、他院でされた方も含めて)のですが、案外不満に思っている方にお会いした事もなく、医者としては不思議な気分です。元来、手術というものは、“効果を出す”ためにやるものなのでしょうが、“患者さんが満足する”という事は、もっと大事で、私も“満足してくれるなら、いいかな”と思って手術しています。もっとも、外来では、“効果は、あまり出ませんよ”と、かなりしつこく患者さんには話していますが。
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