YAMAMOTO CLINIC 山本クリニック
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ロシアンリフトについて
  (2004/2/20)

ロシアンリフトというのは、術式でもなんでも無くて、ただロシアの先生が“金の糸”や特殊な“けばけば(医学的な表現ではないですね)が付いた糸”で“切らずに”手術するという手術を発表したので、こう一般には呼ばれているだけなんです。
私が検索した範囲内ですと、モスクワのM. A. Sulamanidzeという先生の“Removal of Facial Soft Tissue Ptosis With Special Threads”という論文しか見当たらないのですが、日本のクリニックでも最近は始まっている様子(きちんとした日本人の先生の論文は見当たらないのですが、私の探し方が悪いかもしれません)で、国内で手術を受けたい方はその担当医に良く説明を聞いて下さい。 本来ですと、写真も撮って来たので載せると分りやすいのですが、許可もいただいてないので、今回は話だけにしておきます。ただ、糸の実物はもらって来ましたので、触りたい人はいらして下さい。

さて、手術方法ですが、まず、患者さんのリフトしたい場所を聞いて、デザインを決めます(上げたい方向に線を引くという感じです)。麻酔は局所麻酔でも十分可能ですが、患者さんの不安もあるので、静脈麻酔を併用して行います。手術の実際というのは非常に簡単で“穴を開けて糸を通す”という作業をします。ですから、糸を入れる穴と糸を出す穴(デザインの線の両端)の二箇所に穴を開けるだけで手術は終わってしまいます。ただ、この糸をどの深さに入れるかということにコツが必要でこれは実際には“慣れ”が必要だと思います。術後は傷もほとんど無いので、非常に優れてますが、果たして日本人にどの程度効果が期待できるかは正直言って、少々疑問が残りますし、皮膚がかなり余ってしまっている方には適応がないので、やはりこれだけでリフトを全てかたずけるのは、難しいという印象を持ちました。ただ“ちょっとだけ、人に気づかれずに上げたい”という患者さんには、まさにもってこいの術式だと思います。また、日本での長期的な結果がまだ確認されていない(外国は年単位の結果が報告されています)ので、この点については納得して手術を受けていただきたいものです。

術後の社会復帰も3日もあれば十分だと思いますが、糸を通しただけで皮下出血をする可能性もあるので、出来れば時間的には余裕のある時に受けていただきたいものです。昨年、私の外来にいらした方で、私が手術を引き受けた方は案外少ないと思いますが、これは、術後のトラブルや社会復帰までの時間的な事について十分納得されていないような方には、再考するように、私がお勧めしている為ですし、私の美容に対しての考え方は“納得して、自分が選んだ先生(私より良い先生は一杯います)の治療を受けてもらう”事ですので、後悔のない治療を受けていただきたいと思います。


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