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最近、インフルエンザの患者さんも増えて忙しくしていたので、更新をサボっていましたが、患者さんにも早く次を書くように催促されてしまったので、今回は最近私の外来で言われることが増えた“先生はいい人ぽかったので、ここに来た”という事について言及してみようかと思います。ここのところ、東京では美容外科が氾濫と言ってもいい程増えて、患者さんもクリニック選びに困ってしまうようです。特に“専門医”“形成外科出身”“患者さんの身になって”等きちんとした言葉も並ぶようになり、インターネットのホームページを覗いてもどこがどう違うのかがわからなくなってしまっています。以前の話で、“いい医者を選ぶには何回か行ってよく話をしましょう“と私も書いた事がありますが、その時点よりも急激な増加に私自身も驚いています。なぜこんなに美容外科が増えてしまったのでしょうか?(このことを書く前にこれが私の個人的な意見であるということを覚えておいて下さい。)
最初に書かなければいけないのは、“時代が変わった”ということでしょう。ほんの十年前は、“美容なんて”と言われていたのに、最近では“二重くらいなら”と言われるようになり、時代のニーズが増えたということでしょう。
二つ目には、“医者が食えなくなってきた”あるいは“医療機関の経営が難しくなってきた”ということだと思います。以前は、国も比較的のんびりとしていましたが、近年、医療費抑制の目的に保健診療費の引き下げを行い、経営難に陥ってしまった医療機関が増えてきています。その結果、医師の給与も上がらなくなり、20年前よりも安くなってしまっているのが現状です。医師の給与が高いか安いかは別として、以前よりも状況が悪いのは医者全体あるいは医学生にまで浸透し、“何が効率よく稼げるか?”という事が医療現場でも口にされるようになっています。今の医療システムでは“手っ取り早く稼げるのは美容を中心とした自費診療”であると言えます。美容だけではなく、内科では人間ドック、眼科は視力回復レーザー、婦人科では不妊治療といったものが自費高額医療として皆さんにも認識されていると思います。こうした実情のなかで、経済的な理由で美容外科をやっている先生も増えてしまったのが、乱立のもうひとつの要因ではないかと私は思っています。ただ、表面的にはこうした経済的な問題は、どの医者も言及するのを避けていますが、患者さんには、こうした金銭的な面も認識して欲しいと思います。
私も、事業主で従業員の生活も支えなくてはいけないので、むやみに診療費を引き下げるのは難しいと思いますが、美容医療に関しては、まじめに相談出来る医者でありたいと思っています。私のクリニックの経営ベースは、保険診療ですので、時として美容の患者さんに長い診察時間はさいてあげられない(最大で30分です)のですが、なるべくいつも“思った事を思った通りに”話すようにしています。こんな訳で私が“いい人”そうに見えるのかも知れませんが、実際は患者さん御本人にとって私が“役立つか否か”を御自分で判断していただけたら、私としては幸せです。
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