YAMAMOTO CLINIC 山本クリニック
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頬の脂肪吸引の実際(写真)
  (2005/07/13)

最近、メソセラピー等の注射が流行っていて、脂肪吸引の出番がめっきり減ってしまった気がしていますが、やはり注射にも限界があると思いますので、ここでは頬の脂肪吸引を例にして、手術を実際にどんな感じでやるのかを書いておこうかと思います。例によって、ここでお見せするのは“私の手術”ですので、これから受ける方や手術を考えられている方の参考程度にして下さい。

まず、吸引管ですが様々なものが出回っていますので、担当医の使い慣れた器具を使ってやるのが一番だと思っています。私は個人的に強力な機械でがんがん吸っていく手術は、微調整が出来ない気がして、好んで使わないようにしています。

今回の方は、他院でメソセラピーを受けたが効果が無かったので、吸引をして欲しいとの御依頼でしたが、炎症が起こった皮下は繊維化がすすみ手術が困難であることが予想され(脂肪が吸引し難い)、顔なので少しでもボコボコになったら嫌だと、ご本人にもそのようにお話ししてお断りしようとしました。ところが、是非にということで(医者として嬉しくなってしまい)、手術を引き受けてしまいました。結果的にみると、私としては満足の行く出来で、患者さんにも一応納得されているようです。

さて、麻酔ですが、局所麻酔と静脈麻酔を併用しました。局所麻酔の際に、大量の生理食塩水を混ぜ、皮膚の下の脂肪を浮かせるように注射します。吸引管はなるべく目立たない場所を選ぶ(先生によってバリエーションがあります)必要がありますので、この方の場合は、耳の下と鼻の穴の中に吸引管の挿入創をつけることにしました(写真1)(写真2)。


(写真1)
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(写真2)
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吸引圧をかける前に十分皮膚の下を剥離して、なるべく脂肪を浮かせるようにします。この後、吸引管に吸引圧をかけて吸っていきますが、どれくらい引けたのかは肉眼的に引けた脂肪の量(ビーカー等に貯めた量)と術者の指の感覚によって全てが決まってしまうので、丁寧に仕上げていきます。私は術前に患者さんにお断りして、手術に入るスタッフ全員に術前の状態を指先で覚えてもらい、完了とする前に、全員に触ってもらい決定するようにしています。

この作業をひたすら繰り返したら、皮膚の下にたまる血液や水分を外に出すためにドレーンと呼ばれる廃液チューブを皮膚の下に入れておきます。この方の場合は耳の下に入れました(写真3)。鼻の中の傷はこのように縫って終わりにしました(写真4)。ここまで終わったら、あとは圧迫固定して手術を終了しますが、この圧迫が大事ですので、術後はかなり“重症”に見えます。脂肪吸引は手術してしばらく腫れてから、少しずつ締まりだし、最終的な状態になるまで結構時間がかかりますので、術後にまめに通院したほうが良い結果が出る気がします。


(写真3)
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(写真4)
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今回具体的な写真をお見せしたのは、“ストローで吸うように脂肪を吸い出す手術”程度に考えられている方に時々お会いするので、少しでも現実を知っていただきたくて、書くことにました。また、私の主旨をご理解いただき、写真掲載に快諾していただいた患者さんにこの場をお借りして深く感謝いたします。毎回同じ結論を書きますが、術式、術後の状態まで含めて担当医とよく相談するようにしていただきたいと思います。



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