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心電図は何を診るの?
(2004/10/25)
本当を言うと、最近流行の“注射で痩せるメソセラピー”について“美容外科話”を更新しようと思っていたのですが、私が治療している方々の結果が今一つきちんと出ていないので、今回はこちらの“医療話”を更新してみようかと思います。
内科に行くと、必ず置いてあるアイテムの一つに心電図がありますよね。また、心電図をとると、真面目な顔をしてじっと見ているお医者さんの顔を見る事も多いですね。
それでは、一体あんな表情をして何を見ているのでしょうか?この答えを簡単に書くのは非常に難しいので、心電図の原理を簡単に書いて、それから心電図で分る事を大まかに書こうかと思います。
まず、心臓というものですが、これは、筋肉の固まりで、その筋肉が収縮することによって心臓の中の血液を送り出しているポンプなのです。体の血液は心臓が送り出すことによって、供給されているので、収縮が悪くなると血液が供給されなくなり、各臓器が働けなくなってしまうという状況を作り出してしまいます。
心臓はこのように、“筋肉で出来たポンプ”ですが、このポンプの動きを伝達しているのが、“電気”です。こう書くと、なんだか驚かれてしまいそうですが、もう少し細かく書くと心臓の上の方にペーシング(心臓のリズムを作る)する部分があって、その部分から出された電気信号が電気ケーブルのような部分を伝わって心臓の各部分に伝わり筋肉である心臓を動かしているということになります。ですから、この“電気の動き”を追えば、心臓の状態を把握出来るということになります。
よく検査の時に、電極を一杯付けますが、胸の前、手足に付けることによって“心臓を立体的に評価する”事が可能です。平たく言えば、“色んな角度から診れる”ということになると思います。
ここまで書くと、心電図が“電気の伝わり状態”と“ポンプの収縮状態”を反映したものであるということが理解出来るのではないかと思います。この“電気の伝わり状態”が“不整脈か否か”という事ですし、“ポンプの収縮状態”が“心筋梗塞”や“狭心症”、“心肥大”を反映したものであるというのが理解できると思います。
ですから、我々医師は心電図を見ながら、患者さんの心臓がきちんとリズム良く動くか、もし悪いのならどの辺(電極を一杯つけているお陰で、前、後ろ、横とかが分ります)が調子悪いのかを診ているのです。つまり、不整脈、狭心症、心筋梗塞、心肥大、不整脈、伝達障害(ブロックと呼ばれる奴です)等の診断が付けられるのです。
私は、心電図を見ながら、患者さんの心臓も想像していますが、同時にこの電気現象に気が付いた時代の先人の偉大さをいつも感じいます。
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