今回は、この何となくについてお書きしようかと思います。鼻の診察をしていると“小鼻をフラップ法で小さくして欲しい”“鼻根部のみを高くしてシリコンを入れて欲しい”等の術式や治療方針について決めて来られる方に多くお会いします。確かにインターネットの普及により情報が細かくなったので、こうした御要望が正しい事もありますが、本来は患者さんの目的は他にあったにもかかわらず、患者さんの言う通りに手術をして、患者さんの目的と全く異なる結果になってしまうこともあります。手術は、ある意味請負ですので、患者さんの注文に応える必要があるのは当然なのですが、完成形が想像できていない素人の意見を鵜呑みにして手術をしてしまう玄人たる医師にも問題がある場合もあるのではないでしょうか?
今回の方をご覧になると分かりますが、鼻尖だけの手術ですが、小鼻の幅が狭くなり、鼻が全体的に少し高くなったように見えると思います。このように手術部位と違う部分にも影響が出ますので、術前に担当医と良く話すのは非常に重要です。さて、今回手術に話を戻しますが、切開は鼻腔内の“クローズ法”を選択いたました。クローズ等法の長所は傷が表面に付かないことなのですが、術者の技量がオープン法に比べて要求されます。鼻尖には耳の軟骨を二枚重ねて移植しました。
術後抜糸時の腫れは、前回の方に比べて若干ひどいかもしれませんが、この手術では腫れた場合でこの程度と認識していただくとイメージのブレが少ないと思います(写真7、8、9)。いずれにしても、手術前には“自分がどうなりたいか”を担当医によく伝えて、治療計画を立てることが大事であると思います。 |