美容外科話

美容外科話

目の形成/二重切開法目の形成/修正手術

  • 第279話 2017/04/21
  • 修正手術
他院眼瞼下垂手術後の眼瞼下垂を治す!

[美容整形失敗、眼瞼下垂失敗、眼瞼下垂修正、二重失敗、プックリ二重、切開二重修正、他院修正、二重修正、眠そうな目修正]

まず、今回御協力いただいたモニターの方にこの場をお借りして深く感謝いたします。
近年、眼瞼下垂手術の普及と共に当院でも眼瞼下垂手術後の修正手術を希望される方にお会いする機会が多くなりました。


一般の方の認識では、『眼瞼下垂手術は、保険で手術すると安くできる手術』というイメージがあるためか、保険診療機関で手術される方も増えたと思います。
保険診療の範囲では、『機能改善』が主目的とされるために、その形状に気を遣ってもらえずに、左右差が出てしまったり、不自然な二重になってしまったりと、様々なお悩みを抱えることになることも有るようです。
しかし、美容医療でも眼瞼下垂手術では、機能面が改善しないばかりか、整容的にも不満足な結果に追い込まれてしまうことも有ります。
大切な事は、保険診療、自費診療を問わずに、その担当医がどのような概念で、どのように手術をするのかをよくお聞きすることだと思います。


今回は『形成外科の専門医という美容外科で眼瞼下垂手術を受けたが、眼瞼下垂がさらに悪化した』という方をご紹介したいと思います。
この方は、左目が1回目の手術後に開かずに、同院にて修正手術も受けられているために2回の手術が行われています。組織はメスを入れるたびに硬くなってしまうので、難易度が非常に上がっている状態です。


まず、術前と修正術6か月の状態を比較していただきたいと思います。
二重の感じが変わり、『目がはっきりした』のがお分かりいただけますでしょうか?
Before Before

術前の状態です。

After After

術後の状態です。

After
この方は、
1. 挙筋腱膜という部分が、うまく機能していないために目が開け難く眠そうな感じが出ている
2. 目の開きが悪いために、前頭筋(額の筋肉)を使って、目を開いている

というのが原因、症状です。矢印で示したように額の筋肉を使っているために、眉毛の位置も上がってしまっていることがお分かりいただけると思います(写真3)。


この修正手術は、
1. 挙筋腱膜の状態を修復し、目を開きやすくする 。
2. 新しい二重を作る。
ということを行います。言葉にするとたった2行にまとまってしまい、簡単ですが、癒着が強度に起こった挙筋腱膜を綺麗にはがした後に修復するという非常に高度な技術が要求されます。
例えるならば、糊でくっついてしまった2枚の紙を破らずに2枚に分けるという作業に非常に似ています。


瞼の皮膚には、切除する余裕は、有りませんので、傷を切除するという最低限の皮膚切除幅にデザインします(写真4)。
この幅を硬くなってしまった皮膚で綺麗に切除するという作業にさえ、高度な技術が要求されてしまします。
では、実際の手術についてご説明したいと思います。
After
この方は、挙筋腱膜という目を開ける重大な機能を担っている部分が外れて離れていました(写真5)。
この部分が離れていると、力が伝わらずに、目が上手く開きません。


分かり易く線を引くと、2本の線で囲んだ部分に隙間が出来てしまい、離れてしまっているのがお分かりいただけると思います。また、本来見えないはずの下にあるミュラー筋というものも見えています(写真6)。


このミュラー筋と挙筋腱膜の間を剝がすのですが、この隙間をうまく見つけて丁寧にはがすというのが非常に難しいというのが現状です。矢印で示した部分が、ペラペラで今にも穴が開きそうな感じを分かって頂けると思います(写真7)。


こうした作業工程を終了すると、組織が元あった状態に戻り、『何となく修復された感じ』が一般の方にも分かって頂ける?のではないでしょうか(写真8)。
After
今回は、修正手術の術後経過にお時間がかかるということを、開眼時の状態、閉眼時の状態をお見せして、ご覧に入れたいと思います。

術後5日抜糸時(写真9)
術後1か月(写真10)
術後3か月(写真11)


術後5日抜糸時(写真12)
術後1か月(写真13)
術後3か月(写真14)
術後6か月(写真15)

このように、傷が術前よりも目立ったりと一時期悪化したように見えることも珍しくありません。
最近は、『修正症例は是非当院で』というような医療機関も増えましたが、そのような先生の所で、さらに悪化させられ、この方のように、初回の修正手術でなく、複数回の手術を受けられている方にお会いすることも多くなりました。

修正手術は、非常に高度な技術が要求されますので、その医師が担当した『実際の症例写真を見る』などして、担当医は慎重に選んでいただきたいと思います。
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