美容外科話

COLUMN

豊胸・陥没乳頭・乳頭縮小
第195話

他院豊胸術後修正。パンクしたバックを取り換える!!

まず、この場をお借りしてお写真を提供していただいたボランティアの方に深く感謝いたします。今回は豊胸術後のトラブルについてのお話です。

ご紹介する方は、他院にて4年前に豊胸手術を受けられた方です。

術前、術後の状態をお見せしますが、何が問題となっているかお分かりいただけますでしょうか?

BEFORE
術前
AFTER
術後

術前の写真で見ると、左胸が腫れて大きくなってしまったかのように見えるかもしれませんが、実は右胸の豊胸バックがパンクして小さくなったために左右差が出ているのです。
このような場合、
1.右の豊胸バックを入れ替える2.左右とも豊胸バックを入れ替えるという治療方法が考えられます。

ところが、この方の場合、

1.他院での手術のため挿入されているバックのサイズ、メーカーが不明であること

2.左胸のバックの位置が下がり、バックのトップの位置と乳首の位置がずれていることから、左右とも豊胸バックを取り換える必要があります。

ここで、豊胸バックについてのサイズ的なご説明をしたいと思いますが、バックには、1.容積(ml)2.直径3.高さとパラメータが3つあります。

したがって、同じ225mlの豊胸バックでも、メーカー等の違いにより違うものになってしまう可能性があります。


術前と術後
術前と術後

この方の手術中に取り出した豊胸バックは、225mlでしたが、先に述べたようにバックのトップの位置と乳房に張りを出す目的で、225mlのバックで、若干高さが高いものを選択し、使用しました。

術前後の写真3と写真6を比べていただければ、この違いがお分かり頂けると思います。

術前と術後
術前と術後

次に、豊胸バックの耐久性ですが、メーカーも一生は持たないかもしれないと言っていますが、少なくとも15年程度の耐久性はあると思います。

この方の場合、取り出したバックには社名も記載がありませんでしたので、どこの会社の物が使われたのかは不明ですが、美容外科で通常使用するメーカーでない事だけは確かです。

有名メーカーのバックでは、このように短期間でパンクしたものを知りませんが、人工物である以上、可能性をゼロにすることは難しいと思います。

このようなトラブルの場合、手術した医師が手術に対して一番良く分かっていますので、医師を変えることが必要ない状況が、いかに大事であるかがご理解いただけると思います。

このような点も含めて担当医選びをしていただきたいと思います。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
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『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。