美容外科話

COLUMN

目の他院修正手術
第234話

他院二重切開の修正、眠そうで、幅広で、汚い傷を治す!

まず、今回御協力いただいたモニターの方にこの場をお借りして深く感謝いたします。

当院は、他院二重切開修正を数多く治療する日本でも有数の施設だと思っております。

二重切開修正で来院される多くの方が、“切開法なら自由にデザインできると思いました”“二重を広くすれば綺麗になると思っていました”とおっしゃいます。

おそらく『二重くらいなら、失敗なんてないんじゃないの?』ということなのでしょうが、私は、手術で、自由自在に目の形を作ることは不可能だと思っています。

元の目の形を無視して、デザインというものは成り立ちませんし、目の形は、瞼板という軟骨が、フレームの役目をしているためのフレームの形を変える事が出来ない以上、いくら皮膚を切っても影響が少ないからなのです。

今回ご紹介する方は、
『他院で広めの二重を作ったら、眠そうになって、しかも不自然になった』
『目が開けにくくなった』
『傷が汚くて人前で目を閉じられない』

という悩みの方です。

まず、術前と修正術後1か月の状態を比較していただきたいと思います。

BEFORE
術前
AFTER
術後1か月

二重の幅が狭くなり、『目がはっきりとした』のがお分かりいただけますでしょうか?
ただし、術後1か月と日が浅いので、傷は若干目立ちます。

症状の原因としては、
1.挙筋腱膜が離断していることにより、目が開け難く眠そうな感じが出ている
2.瞼板前組織が切除されているために傷が凹んでいる

ということですが、この修正手術は非常に難しく、

1.二重の幅を狭くなるようにデザインを変更(皮膚切除等)する
2.離断した挙筋腱膜を修復する
3.瞼板前組織の代わりを他の組織で修復する

という治療をしなくてはなりません。


修正手術のデザイン
修正手術のデザイン

言葉にすると簡単ですが、一つ一つの作業に非常に高度な技術が要求されます。

修正手術のデザインをお見せしますが、左右で違うようにデザインしないと同じように仕上がりませんので、ここでもセンスと経験が非常に大事です。

術後5日目の抜糸時の状態
術後5日目の抜糸時の状態

また、術後は腫れることが多く、左右で違う手術を行うために左右差が出やすいのが通常です。

この方の術後5日目の抜糸時の状態をお見せしますので、参考にしていただければ幸いです。

修正手術は、難易度が高いことが多いので、担当される先生が実際に行っている症例写真等を見せていただくなどして、担当医は慎重に選んでいただきたいと思います。

言葉だけで、『出来るよ』と安請け合いする医師には、注意が必要です。

また、二重の修正で非常に大事な事実は、『瞼の凹んだ傷に脂肪やヒアルロン酸を注入しても改善することがほとんどない』ということです。

もし、このような治療を提案されたら、絶対に症例写真は見せていただくべきです。

しかし、何よりも重要なのは、このような状況にならないように、最初の手術の際に担当医を選ぶことだと思います。

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。