美容外科話

COLUMN

目の他院修正手術
第232話

他院の傷修正、二重の傷とフェイスリフトの傷!

まず、今回御協力いただいたモニターの方々にこの場をお借りして深く感謝いたします。

当院では、二重切開修正手術における傷に限らず、『傷を綺麗にしたい』という方にも多くお会いします。

今回は、傷修正と一口に言っても傷によって治療法が違うというお話を書きたいと思います。

まず、フェイスリフト後の傷(脱毛)の方の術前と術後1ヶ月の状態をお見せします。

BEFORE
術前
AFTER
術後1ヶ月

脱毛部分が改善したことがお分かり頂けると思います。

このような場合は、傷を切り取って縫い直すという非常に単純な術式で対応が可能です。


術前(写真4)と術後3ヶ月(写真5)
術前(写真4)と術後3ヶ月(写真5)

しかし、担当医は傷を切り取るデザインに工夫が出来る能力と、再縫合の技術能力が必要とされます。

そのデザインをお見せしますが、縫い合わせる時に各辺がきちんと合わさるようなデザインをすることが重要です。

術前(before)と術後3ヶ月(after)
術前(before)と術後3ヶ月(after)

次に、二重切開、目頭切開を他院で受けられた方をご紹介します。

この方の術前(before)と術後3ヶ月(after)の状態をお見せしますが、傷が落ち着いて来ているのがお分かり頂けると思います。

こうした場合は、単純に皮膚を切って縫い直すというだけでは改善しません。

他院で傷の修正を単純に縫い直す方法で受けたが、改善しなかったという患者さんにお会いすることもありますが、この方法で改善することは、ほとんどありません。

これは、瞼板前組織という部分が切り取られてしまった、いわば『部品不足』の状態が原因だからなのです。さらに、挙筋腱膜という目を開けることに非常に重要な部分が一部切り取られてしまっていることも、原因となっていることがあります。

このような場合の修正手術は、
1.上眼瞼の皮膚を最小限の切除で済むようにデザインする
2.凸凹の原因となった部分の癒着を解除、切除する
3.無くなって空いてしまったスペースを他の組織で補いながら行う
4.挙筋腱膜の修復を行い、二重を新しく作る
5.目頭は、膨らんでしまった傷を切り取りつつ、形状を改善させるデザインで再縫合する
という工程を経なくてはなりません。

デザイン
デザイン

言葉にしただけでも難しそうに聞こえると思いますが、実際に高度な技術が要求されます。したがって、修正する技術がないと“修正手術によって悪化する”という状態になります。

修正手術のデザインをお見せしますが、皮膚は、ほとんど切除せずに傷のみを切り取っていることがお分かり頂けると思います。

こうした修正手術では術後すぐに結果が出にくく、また場合によっては悪化したかのごとく見える場合もあります。

いつも書きますが、修正手術は、難易度が高いので、担当される先生が実際に行っている症例写真等を見せていただくなどして、担当医は慎重に選んでいただきたいと思います。私のコラムが、修正手術を考えられている方々の少しでも参考になれば幸いです。

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。