美容外科話

COLUMN

目の他院修正手術
第176話

二重切開の修正には、時間がかかる?!

私のクリニックには、相変わらず他院修正手術希望の方が多くいらっしゃいます。中には非常に気軽に考えられている方もいらっしゃいます。

修正手術の難しさというのは、手術手技のみならず、術後経過に時間がかかるということです。

つまり、患者さんとしても、『術後に待たなくてはならない』ということだと思います。

今回は、他院修正の方の術後経過をご紹介し、時間的な経過で変化をするということをご説明したいと思います。

このお話にご協力いただいたモニターの方にはこの場をお借りして深く感謝いたします。

まず、術前の様子と術後1年以上経過した時点での変化をご覧いただきたいと思います。

二重の幅が狭くなったものの、二重の開きが良くなり“眠そうな感じがぱっちりした”のがお分かりいただけると思います。
BeforeBefore

術前

AfterAfter

術後1年以上

二重の幅が狭くなったものの、二重の開きが良くなり“眠そうな感じがぱっちりした”のがお分かりいただけると思います。

この方は、目のラインが広すぎ、幅の広い二重というよりも眠そうな目になってしまっています。

私のみならず、美容外科をされている先生なら患者さんの“二重をなるべく広く”というご要望は、よく受けるものだと思います。

しかし、これに応えるべく幅のすごく広いデザインを取ってしまうとこのような現象に陥ってしまうことがあります。

原因としては、二重の幅に対応するように二重を引き込む挙筋ないし瞼板への固定位置が悪いことが考えられます。

また、あまり幅を広くデザインすると、切開線より下方の皮膚が持ち上がり難くなり、何となくぼやけた印象の目が出来上がってしまいます。

そこで、修正するには、
1.二重の幅を狭くする
2.目の開きを良くする(パッチリさせる)ということが必要になります。
このために、手術作業としては、
1.二重が作られている固定部分をはずし、新しい場所に再固定をする
2.広すぎる二重の皮膚を切除し、二重の幅を狭くする
3.癒着等を解除し、挙筋や挙筋腱膜を動きやすくするということをします。

これらは、言葉で書くと非常に簡単なのですが、現実は非常に難易度が高く、癒着を解除するのに手間がかかる、二重を新しい場所に固定する固定場所をみつけるのに苦労する、挙筋や挙筋腱膜の動きが良くならないことがある等の理由から、大幅な改善が出来ないこともあります。

また、手術には、担当医の技術と経験が非常に大事になります。さらに、術後経過も初回手術と比べて腫れることも多く、担当医との信頼関係も非常に大事です。

After

術後3ヶ月

さて、この方の術後3ヶ月での状態をお見せしますが、傷自体は、奇麗に治っていますが、まだ二重が浮腫んだ感じで、幅が広いことがお分かりいただけると思います。

二重の初回手術では、術後3ヶ月でこのように腫れていることは、非常に稀なのですが、修正手術の場合は、このように腫れが残っていることがしばしば見受けられます。

ただ、術前の状態よりは改善していて、患者さんからは、『手術して良かったです』と喜んでもらえることが多いので、私としては“3ヶ月が我慢のしどころ”と思っています。
今回ご紹介したように、修正手術では、腫れの引き方や二重の形の経過が初回の方と違う事がほとんどです。

術後経過の時間や形の変化についてもご理解した上で、手術を受ける必要があると思いますので、担当医との信頼関係を築かれてから手術を受けることをお勧めいたします。

今回は、他院修正の方の術前の様子と術後1年以上経過した時点での変化をご覧いただきたいと思います。二重の幅が狭くなったものの、二重の開きが良くなり“眠そうな感じがぱっちりした”のがお分かりいただけると思います。