美容外科話

COLUMN

目頭切開
第51話

【目頭切開】当院の実際の手術例を解説します

最近、目頭切開の事をよく聞かれるので、実際の写真を入れて、具体的な話を書いておこうかと思います。

まず、目頭切開は“蒙古襞”を切開するのが目的なので、“蒙古襞”のない西洋的な顔をしている人には“必要の無い”術式で、決して全員に適応があるわけでは無いことを覚えておいて欲しいと思います。

先日いらした方が、“二重にするなら、目頭切開も、と他院で勧められた”とおしゃっていましたが、その方には切る程でもない蒙古襞があるだけでしたので、目頭切開をしなくても二重になることをご説明しました。

このように我々サイドの説明の仕方が悪いのか、患者さんが時々混乱を招いている気がしてなりませんし、時として医療機関の“トッピング的な”セールスを感じられることさえあります。

目頭切開は、切りすぎると非常に修正の難しい事態になってしまい、最悪の場合は“外に出られなくなってしまうような顔”になってしまうこともあるので、術前には担当医(実際に手術をする先生!)とよく話し合っていただきたいと思います。

前置きはこのくらいにして、目頭切開には内田法、Z形成術、平賀法等といった様々な術式があります。各々の術式について細かく書くのは、一般の方にとっては意味の無いことですので、ここでは私が好んでやる内田法の術式をご紹介しておきます。


写真1
写真1

術前の写真(写真1)を見ていただくと分かりますが、蒙古襞が突っ張っているので“たぬき目”のような感じになっています。ここに小さな三角形を二つ分の皮膚、皮下組織を切除します。

こうして出来た三角形の穴のところに、切れ目を入れた皮膚を押し込んで縫い合わせます。

写真2
写真2

細かい作業工程は分からなくても結構ですが、術前に比較して、ぎざぎざに縫い合わせたのが分かると思います。

ここの糸がついた状態(写真2)を見ていただくと分かると思いますが、この術式はほとんど“腫れません”。しかし、抜糸まで(5日間から7日間)は糸が付いていて不自然なので、人に会うのは難しいと思います。

写真3
写真3

術後抜糸直後の写真(写真3)を見ていただくと分かりますが、“なんとなくすっきりした”感じになります。

傷跡の赤い感じは2週間位持続しますが、たいていの場合、アイメイクでごまかせる程なので、抜糸翌日には社会復帰が可能なのではないかと思います。

以上が簡単な実際の説明ですが、分かっていただけたでしょうか?

この話では、写真をお見せするのも一つの目的ですが、“安易に目頭切開を受けて、変な顔にされないよう”に担当医との打ち合わせが、他の手術以上に大事だということを皆さんに分かっていただくのが、もう一つの目的でもあります。

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『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。