美容外科話

COLUMN

目の上・目の下リフト
第81話

目の下のしわ、たるみ取りの修正

前回、目の下のリフトについて書きましたが、今回はその修正について書いてみようかと思います。

目の下の修正は、非常に難しく治せないことも多いのですが、今回の方のように改善できる可能性のある方(程度がひどくない方)もいらっしゃるので、参考程度にしていただけたら幸いです。

今回写真掲載に快諾していただいた方にはこの場をお借りして深く感謝いたします。

いつも同じ事を書いてしまい恐縮なのですが、これはあくまで“私の手術”ですので、くれぐれも担当される先生に相談をされるようにして下さい。

写真1、2、3
写真1、2、3
写真4、5
写真4、5

さて、今回の方ですが、数年前に他院で、目の下のしわ取りを受けたのですが、術後目の横幅が小さくなってしまっているのが気になるとの事でした。

術前の写真をお見せしますが、正面から見ると目尻側がつり上がっているように見えます(写真1)。

目の外側の皮膚を切りすぎてしまったために、傷が開いて(幅が出来て)治ってしまい、また癒着の為に“つっぱった感じ”になっているのが側面の写真でお分かりいただけると思います(写真2)。

この方の場合、確かに目の横幅が狭くなってしまっているので、目尻を切開すれば良いのかも知れませんが、原因は皮膚が足りないことなので、単純に“皮膚を足す”ことにしました。

何処の皮膚をどう移動させたのかは、専門的な話になるので、ここでは割愛させていただきますが、術後直後は写真でお見せするような状態になりました(写真3)。

ここまで読んでいただくと、非常に単純な手術をしたように感じるかもしれませんが、手術した側からすると、最大の不安は皮膚が生着しない場合で、皮膚が死んでしまうと、悲惨な結果になりますので、内心穏やかではありません。抜糸の時の写真をお見せいたしますが、皮膚が死なずに生着したのが、分かると思います。

また正面、側面の写真もお見せしますが、術前に比べ目尻が下がり、目の横幅が大きくなったのがお分かりいただけると思います(写真4,5)。

この方のように微妙な皮膚の切りすぎの方に時々お会いしますが、ご本人が気にされていない(?)場合は指摘しないように心がけています。

それは、修正は非常にリスクを伴うので、ご本人が気にされていないものをわざわざする必要もないかと思うからなのです。

実を言うと、この方はヒアルロン酸、ボトックス等のいわゆる“プチ整形”で私の所にいらしていた方なのですが、何かの話の弾みに“目尻切開”について質問を受けたので、理由をお聞きすると、上記のような主訴があった訳なのです。

ただ、“他院で以前に相談をしたのですが、これは治せないと言われたので諦めていました”とおっしゃられていたので、気にされていないのではなく、単純に諦めていらっしゃっただけでしたので、このような方のような方がいらっしゃるのかと思うと、指摘した方が良いのかと非常に迷う場合もあります。

どこの話でも書いていますが、術前に十分な説明を受けて、慎重な医師選びをすることが後悔をしない治療を受ける上で一番重要な気がしますので、術前によく検討されることをお勧めいたします。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
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『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。