美容外科話

COLUMN

刺青切除・刺青除去レーザー
第205話

【指、足首のワンポイントタトゥー・刺青の切除】傷跡の経過とビフォーアフター

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方々に心より感謝いたします。

今回は、手、足の刺青切除のご紹介ですが手、足の刺青切除は皮膚の伸びが悪いために難易度が高いということが特徴です。

これを知らずに手術を受けると、術後に傷跡が開いてしまうというようなことがあります。

患者さんの中には、『切って縫うだけだから問題ないですよね?』、『どこでやっても同じじゃないんですか?』ということをおっしゃる方にお会いすることがあります。

確かに、経験値や技術を持ち合わせた医師であれば、非常に似た術後経過を取ることが多いのですが、皮膚の伸び方の判断の仕方等が違うため、全く同じ結果が出てくるわけではないのです。

今回は3人の方をご紹介したいと思います。


写真1,2
写真1,2

まずはじめに、比較的小さな足首の刺青切除の方をご紹介します(写真1,2)。

このような場合は一度で切除が可能です。しかし、もう少し大きいサイズのものを頑張って一気に切除しようとすると、切除後うっ血を起こして、最悪の場合は足が腐ってしまうという大変なことになります

ですから、足首近くの刺青切除には、医師の経験とセンスが非常に大事です。

写真3,4
写真3,4

次の方は、足首の近く(下腿)の刺青を2回で分割切除した方です。

この方の経過をご覧になっていただくと分かりますが、十字の傷の最初に切除した部分の傷は、経過とともに目立たなくなっていることがお分かり頂けると思います(写真3,4)。

ただし、傷の経過には、個人差がありますので、すべての方がこのような経過をとるわけではありません。

足首同様、手や指の刺青切除も注意が必要です。特に手は握るという機能が非常に重要ですので“刺青切除をしたら手が握れなくなった”というようなことにならないような切除計画が非常に重要だと思います。

写真5,6
写真5,6

今回は指の刺青切除の方をご紹介したいと思います(写真5,6)。

この方は、なるべく1回で何とかなる範囲で何とかしてほしいというのがご要望でした。他院で既に何回かレーザー治療を受けられていますので、薄くなった部分を有効活用することを考えました。

よく見ると中央の丸い部分は、かなり薄くなっていますので、濃く残っている部分を中心に切除するようにデザインしました。このような方の場合、1回の切除でこのように目立たなくすることが可能です。

いつも書きますが、どのような手術でも担当医との信頼関係も大事だと思いますので、術前によく説明を受けられたうえで手術を受けられることをお勧めいたします。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
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『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。