美容外科話

COLUMN

刺青切除・刺青除去レーザー
第207話

上腕(二の腕)の刺青(タトゥー)切除、あれこれ。

同じ場所の刺青であっても、柄や大きさによっても差異がありますし、また、柄が斜めなのか縦なのか、あるいは横に入っているか等によっても切除の仕方に違いが生じます。

そこで、今回は同じ場所でも違う柄の刺青の切除をした2人の方をご紹介いたします。

写真1,2,3
写真1,2,3

写真1,2,3の方は左上腕に王冠の刺青が入った方です。

このような場合は一度で切除しようとすると、皮膚が寸足らずになってしまいます。

皮膚の伸び方や伸びる方向は非常に個人差がありますので、術前の触診が大事です。

この方の場合は斜め方向の皮膚の伸びが良かったため、斜めに切除することとしました。

切除に際しては皮膚のしわ方向を見極めて、なるべくその方向に切除デザインをすることにより、傷がきれいに治るような工夫をします。

この方の1回目の手術が終了した時点での状態をお見せします(写真2)。

一見、もう少し頑張れば、1回で切除できるように思えるかもしれませんが、もう少しと思って頑張ると皮膚が寄らないという状況に追い込まれてしまいます。

2回目の手術が終了した状態をお見せしますが、このように1本の傷で、切除が出来ます(写真3)。

テーピングしていたテープの糊がついていますので、若干見難いですが、テーピングを続けていただければ、数か月間後、次第に傷も落ち着きます。


写真4
写真4
写真5
写真5
写真6
写真6

次の方は、左上腕に半周以上の刺青が入った方です。
この方の場合は、1回で切除可能です。

これは上下幅があまりないために、切除して寄せることが可能だからです。ただし、すべての方が1回で切除可能という訳ではなく、皮膚の伸び方に個人差がある事はもちろんです。

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『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。