美容外科話

COLUMN

刺青切除・刺青除去レーザー
第216話

【二の腕のタトゥー・刺青の切除】男女別の経過のビフォーアフター写真

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方々に心より感謝いたします。

患者さんの中には、刺青切除は、『切って縫うだけだから、どこでやっても同じじゃないんですか?』とおっしゃる方にお会いすることがあります。

確かに、同じ形に切り抜いて同じように縫い合わせれば、非常に似た術後経過を取ることが多いのですが、皮膚の伸び方の判断の仕方等に職人的に違う部分がありますので、全く同じ結果が出てくるわけではないのです。

また、縫合の際の皮膚を拾う幅や、糸の締め具合でも経過が異なります。

当院で刺青切除の多い場所として、二の腕(上腕)があります。

二の腕は、医者の縫合技術が出やすい場所でもありますので、1回で切除するにもプロとしての工夫やこだわりがあるということをご紹介したいと思います。

まず、切除と一口に言っても、その方向やどのような形で切除するかというデザイン段階で工夫が必要です。

単純に切ってしまうと、傷のツッパリ感や傷口の治り方に違いが生じることがあるからなのです。

今回は、同じような柄の男女2人の方をご紹介したいと思います。

はじめに、女性の方をご紹介します(写真1,2)。

BEFORE
術前
AFTER
術後

このような場合は一度で切除が可能です。

しかし、まっすぐに同じ幅で切除しようとすると、一番広い部分(大きい文字)に切除幅を合わせなくてはなりませんので、こういう場合は少しカーブしたデザインにて皮膚切除幅を小さくするように工夫します。


写真3
写真3

傷が落ち着いて来ると、目立ちにくくなっているのが、お分かりいただけると思います。

手術直後の様子(写真3)をご紹介しますが、このように腫れで皮膚が膨らんだように見えます。

写真4, 5
写真4, 5

次に、似たような柄の男性の方をご紹介(写真4, 5)しますが、先ほどの方と同じように文字によって上下幅がありますので、カーブしたデザインを採用しています。

男子の場合は、皮膚が硬いので、傷が落ち着くまでに時間がかかるのが一般的です。

皮膚縫合は、真皮縫合という特殊な縫い方を併用するのが、一般の胸やお腹などの内臓手術の際の縫い方と大きく異なる点ですが、この『見えない部分』にプロとしてのこだわりがあります。

このように単純に見える手術でも、担当医のこだわりや腕が手術結果に影響しますので、術前によく吟味したうえで手術を受けられることをお勧めいたします。

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『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。