美容外科話

COLUMN

目の複合手術(2つ以上の手術)
第259話

目頭切開、二重切開ってどうやるの?その工程を大公開?!

まず、御協力いただいたモニターの方にこの場をお借りして深く感謝いたします。

二重のカウンセリングをしていると、『はっきりとした感じの目元にしたい』というご要望をされる方にお会いすることがあります。

はっきりとした感じにすると、『別人』のような感じになってしまうこともあるのですが、案外ばれないことが多いので不思議ですね。

おそらく、人は人の顔を何となく見ているので、『人に与えるイメージ』が変わらなければ、大丈夫なのではないでしょうか?

『はっきりした二重』というご要望を、『幅の広い二重』と誤解して手術をする美容外科医が少なくないような気がします。

あまり幅を広くデザインすると、目の開きが悪くなり“眠そうな感じ”に仕上がる事が多いので、注意が必要です。

今回は、目頭切開と二重切開にて“はっきりとした感じ”にしましたので、ご紹介したいと思います。

いつも、術前後と手術効果がメインの内容になっていますが、今回は、その『手術過程』についてお見せしようかと思います。

まず、この方の術前と術後3か月を比較していただきたいと思います。

BEFORE
術前
AFTER
術後3ヶ月

広すぎない二重になり、目頭も大きな変化が無く、目元が明るい感じになったのがお分かり頂けると思います。

また、二重の傷も凹んでいません。

この凹みについては、後程少し触れたいと思います。


デザイン
デザイン

手術は、まずデザインから始まります。

どのような二重の形状にするのか、目頭は、どの程度変化を出すのかをご本人と相談しながらデザインしていきます。

『手術室に行ったら、すぐ手術台に寝て、さっさと手術が始まった』という他院の様子を患者さんから聞く事がありますが、私からすると『信じられない現実』です。

埋没糸の状態と二重形成時
埋没糸の状態と二重形成時

次に眼輪筋を切除、切離をしながら、埋没糸を探します。

この方の埋没の糸ですが、画像の黄色い矢印の先端に、青い糸が埋まっているのがお分かり頂けると思います。

摘出した糸は片眼で3本でした。

この後、二重を作成します。
ここで、傷のへこみが出ないように組織を多く切除しない配慮が非常に重要です。

二重が出来上がった状態(画像下)では、出血量も少なく、腫れも少ないのがお分かりいただけますか?

手術は、組織を愛護的に扱いながら進めるのが、ポイントです。

術中に血だらけの状態では、術後の仕上がりも良いものは、期待できませんね。

抜糸直後
抜糸直後

これだけ丁寧に止血し、手術しても、術後は皮下出血(内出血)、腫れが出ます。
術後5日目抜糸時の状態をお見せします。

二重の幅も広くなっています。この時期は、ご本人としても完成形の予想がつきませんので不安も大きいと思います。

『手術は腫れる』という覚悟のもとに手術を受けられるようにして頂きたいと思います。

『はっきりした二重』というご要望を、『幅の広い二重』と誤解して手術をする美容外科医が少なくないような気がします。あまり幅を広くデザインすると、目の開きが悪くなり“眠そうな感じ”に仕上がる事が多いので、注意が必要です。今回は、目頭切開と二重切開にて“はっきりとした感じ”にしましたので、ご紹介したいと思います。

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『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。