美容外科話

COLUMN

目の他院修正手術
第265話

他院切開二重の修正、眠そうで、プックリした二重を治す!

まず、今回御協力いただいたモニターの方にこの場をお借りして深く感謝いたします。
今回の方はTBS『Nスタ』の取材にもご協力いただきましたので、重ねて深謝いたします。

当院は、他院切開二重修正の方を数多く治療する日本でも有数の施設だと思います。また眼瞼下垂手術の普及と共に眼瞼下垂手術後の修正術も増えました。

美容外科の手術の手術は、全体的に『手軽に受けられる』というイメージがあるためか、簡単に手術を受けられているような印象を受けます。

また、現実の診療の場でも、“簡単に綺麗になりますよ!今日やりましょう!”と軽い感じで手術をしまう医師がいることも事実です。

さて、今回は、『他院で、全切開法で二重にしたら、傷が気になり、二重が広く不自然になり、目も開け難くなった』というのが、ご本人の悩みでした。

また瞼のプックリ感も気になるとのことでした。

まず、術前と修正術後3.5か月(の状態を比較していただきたいと思います。

BEFORE
術前
AFTER
術後

このような方は、
1.挙筋腱膜が離断していることにより、目が開け難く眠そうな感じが出ている
2.瞼板前組織が切除されているために循環が悪く(鬱血している)、プックリ感が出ている。また、その組織がないために目を閉じた特に傷が凹んで見える。

というのが、症状の原因です。

これも複数回書いていますので、お分かりになっている方もいらっしゃいますね。

この修正手術は、
1.離断した挙筋腱膜を修復する 。
2.瞼板前組織の代わりを他の組織で充填しながら循環を良くする。
3.新しい二重を作る。
という治療をするというのもいつもの流れです。

つまり、当院では、『修正手術も確立された手順で行っている』という事です。

手順や方法は、決まっているのですが、個人個人で組織の状態が違い、臨機応変な対応が要求されるので、非常に高度な技術が要求されます。

今回の方の手術について少し詳しくご説明したいと思います。


デザイン
デザイン

まず、修正手術は、皮膚を切除することから始まりますが、この方はあまり皮膚に余裕がありませんので、傷の幅で最小限に皮膚を切除するようにデザインします(写真5)。

術中
術中

ここで、内部の状態についてのご説明をしたいと思います。

矢印で示した部分の白い細いものがお分かりいただけますか?これは挙筋腱膜というもので、本来の位置からはずれてしまっていることが分かります(写真6)。

これを正常な位置に戻します。

矢印で示した部分が先ほどの写真で示していた部分で、黄緑色の星印の部分が挙筋腱膜です(写真7)。

これが傷を凸凹させ、目を眠そうに見せている原因で、正常位置に修復し、二重も新しく作りなおしました。

抜糸後
抜糸後

また、術後は腫れることが多く、左右差が出やすいのが通常ですが、この方は腫れが少ない方でした。

術後5日抜糸時の状態をお見せします。

施術名:目の他院修正手術

修正手術は、非常に高度な技術が要求されますので、担当医が担当した『閉じた目の状態も一緒に見る』などして、担当医は慎重に選んでいただきたいと思います。

今回は、『他院で、全切開法で二重にしたら、傷が気になり、二重が広く不自然になり、目も開け難くなった』というのが、ご本人の悩みでした。また瞼のプックリ感も気になるとのことでした。

術後は二重の感じが変わり、『眠そうな感じもなくなった』のがお分かりいただけますでしょうか?

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。
https://dr-yamamoto.com/contact/

また、スタッフブログもぜひご覧下さい。
https://ameblo.jp/yamaclistaff

当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。
https://www.instagram.com/shinjyuku.yamamotoclinic/

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。