美容外科話

COLUMN

目の他院修正手術
第281話

ぼやけた二重をはっきりさせる!!他院修正。

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして、深謝いたします。

当院は、連日、他院修正手術を行っているクリニックですが、その程度も様々です。患者さんご本人の希望と少しずれたものから『目が開かなくなった』という機能障害を起こしているものまで多岐に及んでいます。

しかし、前医の『基本的な技術不足による修正手術症例』には、非常にがっかりしてしまいます。

今回は、他院にて二重の手術を受けたが、何となくぼんやりした目元になってしまったという方をご紹介したいと思います。

まず、術前と術後2か月の状態をお見せしたいと思います。

BEFORE
術前
AFTER
術後2ヶ月

傷の赤みは残っていますが、ぼやけた感じが改善して、すっきりとした感じに変わったことがお分かりいただけると思います。


デザイン
デザイン

この方の修正手術の方法についてご説明したいと思います。

この方は、皮膚の残り方に左右差がありますので、皮膚切除に左右差を付けてデザインする必要があります。

これを私は、『デザイン力』と呼んでいます。

ご本人の希望により、目頭切開も同時に施行いたしました。

術中
術中

実際に私が行った修正術を順にご説明します。まず、先ほどのデザインに沿って皮膚のみを切除します。

皮膚のみ切除した状態では特に問題点は指摘できません(写真4)。

ところが、眼輪筋に切開を加え、進むといきなり瞼板(黄色い矢印部分)が露出しました(写真5)。

手術をしていない方ですと、眼輪筋と瞼板の間にも組織があります。

つまりこの間の組織が切り取られてしまっているわけです。

これらを、残存している組織を使って、なるべく生理的な状態に修復します。
これにより二重の不自然さを改善させることが可能です。

この工程が『匠の技』になるかと思いますが、医者の腕の見せ所です。

こうした処置が終わった状態をお見せします(写真6)。

組織が修復された感じがお分かりいただけるでしょうか。

抜糸直後
抜糸直後

この後二重を作り直して、皮膚を縫合して手術を終了します。

手術後5日目、抜糸時の状態もお見せしますので、腫れ方の参考にしていただければ幸いです。

最近は、『修正症例は是非当院で』というような医療機関も増えましたが、そのような先生の所で、さらに悪化させられ、初回の修正手術ではなく、複数回の手術を受けられている方にお会いすることも多くなりました。

カウンセリングで、“簡単に綺麗になりますよ!今日やりましょう!”と軽い感じで修正手術を勧められた時には、特に注意が必要です。

修正手術の担当医を決める際は、非常に高度な技術が要求されますので、『担当症例写真を見る』などして、担当医は慎重に選んでいただきたいと重ねて申し上げておきます。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/

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『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。