美容外科話

COLUMN

刺青切除・刺青除去レーザー
第300話

【首のタトゥー(刺青)を消す】切除施術のビフォーアフター

首のタトゥー(刺青)切除は、お腹のように皮膚の余裕がなく、かつ動く場所ですので切除が難しいということが特徴です。

さらに、タトゥー(刺青)の形や大きさによって、切除の仕方が異なりますので、医師の経験とセンスが要求されます。

まず、術前と切除が完了した状態をお見せします。

BEFORE
術前の状態です。
AFTER
切除完了後の状態です。

このような場合は、図柄が大きいわけではないのですが、皮膚の伸びる方向、動く方向を考え合わせると、1回で切除というのは、無理だと思います。


写真3
写真3

特に、矢印で示した部分の長さが長いために、これを単純に切除して縫ってしまうと、傷口が開いてしまいます。

この様な場合は、複数回に分けて切除するという『分割切除』を利用します。

『分割切除』は、一度手術して、残った皮膚が伸びるのを待ち、伸びた分だけ切除するという手法で、1回では切除できないものによく使われる方法です。

写真4
写真4

先にも書きましたが、花柄の部分が、1回での切除を妨げていますので、1回目の手術が終わり、皮膚が伸びた時点で花柄の部分を切除するようにします。

この初回の手術時に、次回の手術内容も想定して、切除デザインが出来るか否かが非常に大事です。

これを間違ったデザインで切除してしまうと、次の手術で切除が完了しないばかりか、引き連れを起こし、首が動きにくくなるという事さえ起り得ます。

写真6
写真6

1回目の手術が終了した状態をお見せします。

術前の計画通りに、花柄の部分だけが残った形になりました。

これを2回目の手術により切除して、先にお見せした状態になりました。

タトゥー(刺青)切除は、一見“簡単な”手術に見えるかもしれませんが、このように『デザイン力が要求される』こともある手術だと認識していただきたいと思います。

いつも同じような事を書いていますが、担当医の能力を判断することも、術前に欠かせないプロセスだと思います。

タトゥー・刺青除去の治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。
http://dr-yamamoto.com/contact/

私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。

また、スタッフブログもぜひご覧下さい。
http://ameblo.jp/yamaclistaff

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。