美容外科話

COLUMN

目の他院修正手術
第306話

他院眼瞼下垂手術後の目の表情を治す!

まず、今回御協力いただいたモニターの方にこの場をお借りして深く感謝いたします。

近年、眼瞼下垂手術の普及と共に当院でも眼瞼下垂手術後の修正手術を希望される方にお会いする機会が非常に多くなりました。

一般の方の認識では、『眼瞼下垂手術は、保険で手術しても同じ』というイメージがあるためか、保険診療機関で手術される方も多いと思います。
しかし、保険診療では、『機能改善』が目的とされるために、その形状に気を遣ってもらえずに、術後に左右差が出てしまったり、不自然な二重になってしまったりと、形に対する様々なお悩みを抱えることも有るようです。

今回は、『形成外科の専門医という美容外科で眼瞼下垂手術を受けたが、眠そうな感じの目が気になる』という方の修正再手術をご紹介したいと思います。

まず、術前(写真1)と修正術6か月(写真2)の状態を比較していただきたいと思います。
BeforeBefore

術前(写真1)

AfterAfter

術後(写真2)

二重の感じが変わり、『目がはっきりした』のがお分かりいただけますでしょうか?

この方は、
1.挙筋腱膜という部分が、うまく機能していないために目が開け難く眠そうな感じが出ている。
2.前医では、余分な皮膚を切除していないために、目元がすっきりしていない感じがある。
ということが問題でした。

この修正手術は、
1.挙筋腱膜の状態を修復し、目を開きやすくする 。
2.余分な皮膚を切除して、新しい二重を作る。
ということを行います。

言葉にするとたった2行にまとまってしまい、簡単ですが、癒着が強度に起こった挙筋腱膜を綺麗にはがした後に修復するという非常に高度な技術が要求されます。ちょうど、コンクリートに埋まって固まったものを、丁寧に掘り出す作業に似ています。

開瞼時の形状と同様に、閉瞼時の傷というのも、当院がこだわっている部分ですので、この点についてもご紹介したいと思います。

After

術前(写真3)・術後(写真4)・皮膚切除のデザイン(写真5)

術前(写真3)と術後6か月(写真4)の状態を比較していただきたいと思います。術前の状態では、傷の問題はなく非常に綺麗なので、修正再手術を行ったために悪化するという事態は避けなくてはいけません。比較すると術前後で、ほとんど変化がないことがお分かりいただけると思います。


皮膚切除のデザインをお見せします(写真5)。『こんなに切って大丈夫なんですか?』という質問を他の医師から受けることも多いのですが、先にお見せしたように、まったく問題になりません。しかし、皮膚をどのような量でどのように切除するのかということについては、経験値が非常に大事ですので、単に切ってしまって大丈夫というものではないという事も認識していただきたいと思います。
After
次に術中所見ですが、やはり挙筋腱膜の固定位置が悪く、症状が出ていることが分かりました(写真6)。これらの位置関係を戻した状態(写真7)を比較して頂くと、『何となく組織量が多くなって、すっきりしたように見える』のではないでしょうか?ここで、細かいご説明は、省略させていただきますが、『中身がきちんと治らないと外見も改善しない』ということをお分かりいただきたいと思います。
After

開閉時(写真8-10)閉眼時(写真11-13)

最後に、開瞼時(写真8-10)と閉瞼時(写真11-13)の術後経過をご紹介したいと思います。術後しばらくは、二重の形は、しばらく改善せず、傷跡も手術によって、かえって目立ってしまう時期があるという事をお分かり頂きたいと思います。
最近は、『修正症例は是非当院で』というような医療機関も増え続けていますが、そのような先生の所で、さらに悪化させられた方にお会いすることも多くなりました。
修正手術は、非常に高度な技術が要求されますので、その医師が担当した『実際の症例写真を見る』などして、担当医は慎重に選んでいただきたいと思います。

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