美容外科話

COLUMN

目の他院修正手術
第308話

目の雰囲気を変えて下さい!!2回の手術を受けた方の場合。(他院修正手術後の修正手術)

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして、深謝いたします。

当院は、連日、修正手術を行っている、非常に珍しいクリニックですが、最近では、『修正手術専門』という医療機関も増えてきました。

その一部の医療機関は、高頻度で修正前よりも悪化させてしまうようですので、患者さんにはくれぐれも考えた上で、担当医を決められることを強くお勧めします。

今回は、『修正専門という医療機関で手術を受けたが、改善しなかった』方の当院での修正手術をご紹介したいと思います。

この方は、『目元がはっきりしない』というのが、最大のお悩みでした。手術説明をする前に、術前(写真1)と術後6か月(写真2)の状態をお見せしたいと思います。

BEFORE
術前(写真1)
AFTER
術後6ヵ月(写真2)

なんとなく『はっきりとした感じ』に変わったのがお分かりいただけると思います。


切除デザイン(写真3) 術中所見(写真4)
切除デザイン(写真3) 術中所見(写真4)

では、手術について順を追ってご説明したいと思います。

すでに修正手術まで受けられているために、皮膚には切除する余裕がありません。皮膚は、最小限かつ傷跡が綺麗に治るように切除デザインを最小限にします(写真3)。

術中所見です。2本の黄色い線を書きました(写真4)が、上の線の部分が、本来は下の線の部分になくてはいけません。

これを太矢印で示したように移動させます。言葉にすると非常に簡単ですが、この移動をするために、癒着してしまった組織を壊さないようにそっと剥がしたのちに、硬くなって動きにくい部分を少しずつ剥離しながら移動させるということを行います。

この技術は、非常に高度ですので、出来る先生も少ないと思います。

術中の内部(写真5)
術中の内部(写真5)

内部の修正が終了した状態(写真5)です。位置関係が綺麗になったのがおわかりいただけますでしょうか?

この後に二重を作成して手術を終了しますが、ここで非常に大事な点についてお書きしようと思います。

目の手術は、開き方(角度)や動き方が非常に大事です。ですから、『眠っている間に手術をされるというのは非常に危険』だと思います。

なぜなら、組織の固定や調整をする際に、ご本人の開瞼閉瞼状態を見ながら、丁寧な微調整が重要だと思われるからです。

当院に左右差や開き方が気になるという方にお聞きすると、高確率で『寝ている間に手術を受けた』とおっしゃられるというのが現実です。

手術を受けるのが怖いという心理は、分かりますが、目が覚めて自分の顔に驚く方が何倍も怖いと思います。

どの手術でもそうですが、術前に担当医とよく話せない状況下での手術は、決して受けない方が良いということも認識していただきたいと思います。

術後抜糸時(写真6) 術後1ヵ月(写真7)
術後抜糸時(写真6) 術後1ヵ月(写真7)

次に術後経過ですが、術後抜糸時(写真6)は、腫れも大きいために、二重が食い込んだようになり、二重の幅も広くなるのが一般的です。

また、術直後経過が良くても、落ち着くのには時間がかかることもしばしば見受けられます。

この方も、抜糸時の腫れは強くなかったのですが、術後1か月(写真7)しても、まだまだ浮腫みが取れていないと思います。

毎回同じことを書きますが、修正手術は、術後経過に時間を要するばかりか、その手術回数が多くなればなるほど改善の可能性も低くなってしまいます。

したがって、『何回でも修正しますよ』と気軽に請け負ってしまう医師の技術レベルが高いとは私には思えません。

このような点も踏まえ、よくお考えになってから担当医をお決めになることをお勧めします。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。
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また、スタッフブログもぜひご覧下さい。
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当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。
https://www.instagram.com/shinjyuku.yamamotoclinic/

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。