美容外科話

COLUMN

目の他院修正手術
第315話

【切開二重の修正】少しだけ変更して効果を感じたい(男性編)

まず、このお話に御協力いただいたモニターの方にこの場をお借りして深謝いたします。今回ご紹介するのは『二重全切開のちょっと修正』です。

この方は、他院にて切開重瞼術(全切開法)を受けたが、目尻側をもう少し開きをよくして、黒目の見え方も若干良くしたいというのが、御希望でした。

術前、術後6か月の状態を比較していただきたいと思います(写真1, 2)

BEFORE
術前(写真1)
AFTER
術後6ヵ月(写真2)

変化がお分かりいただけますでしょうか?

この方の修正手術の計画について、ご説明したいと思います。この方のご希望に沿うためには、目の開き方を若干良くする手術と、白目部分の面積を若干大きくするという目尻切開手術が適応だと考えられました。

いつもご紹介しているような大きな修正では、ありませんので、患者さん側からすると『ちょっとだから、難しくないのではないか』と思われるかもしれません。

しかし、このちょっとを変えるために、中の構造から変えなくてはならない(これを知らない医者も結構多い)ので、慎重に手術を行う必要があります。


デザイン(写真3)
デザイン(写真3)

皮膚切除デザインをお見せします。中の処置がメインになりますので、皮膚切除は、縫い合わせた傷の血流を考えた最小限とします(写真3)。

術中(写真4)   (写真5)   (写真6)
術中(写真4)(写真5)(写真6)

手術中の様子をご紹介します。切開という操作が加わったために癒着は強度です(写真4矢印部分)。

この癒着を少しずつ剥がしながら組織を移動します(写真5)。

最後に組織を妥当な位置で固定します(写真6)。

言葉で書くと簡単なのですが、癒着を剝がす際に組織に穴をあけない技術を、組織を移動する際の繊細さが要求されます。

抜糸時(写真7)術後1ヵ月(写真8)術後3ヵ月(写真9)
抜糸時(写真7)術後1ヵ月(写真8)術後3ヵ月(写真9)

次に手術後の腫れ方とその経過についてご紹介したいと思います。

術後5日目抜糸時の状態です(写真7)。

腫れの為に二重が浮腫んだような感じになっているのがお分かりいただけると思います。これぐらいの腫れだとすぐに良くなるのでは?と思われる方がいらっしゃるかもしれません。

術後1か月の状態(写真8)をお見せします。まだまだ腫れが残っているのがお分かりいただけると思います。


術後3か月の状態(写真9)をお見せします。大部分の腫れが引いてきて落ち着いた感じになってきたのがお分かりいただけますでしょうか?

このように、修正手術では、術後の腫れが長引き、形状が安定するのに時間がかかるのが一般的です。

ですから、担当医としても、『社会生活等よくお考えになって』とコメントをすることがほとんどです。

ところが、他院で『うちの手術は、修正手術でも腫れないので安心して下さい』とうそのような表現をする医師もいるために、そのような医療機関で手術を受け、『腫れが全然ひかない』と相談にいらっしゃる方が後を絶ちません。

『うまい話には裏がある』かもしれませんので、そのように説明された場合には、術後経過等を画像で見せて頂くことを強くお勧めします。

当院は、他院修正を専門的に行っている珍しい医療機関だと思います。前医での手術結果に『改善の余地がある』方は、積極的に治療を行いますので、気になっている方がいらっしゃいましたら、是非ご来院下さい。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。
http://dr-yamamoto.com/contact/

また、スタッフブログもぜひご覧下さい。
http://ameblo.jp/yamaclistaff

当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。
https://www.instagram.com/shinjyuku.yamamotoclinic/

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。

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