美容外科話

COLUMN

目の他院修正手術
第320話

【全切開二重の失敗を修正】左右差、二重の幅が広すぎるを改善

まず、御協力いただいたモニターの方にこの場をお借りして深く感謝いたします。

他院にて全切開重瞼術にて『失敗された』という方にお会いすることは、当院では珍しくありません。ほぼ毎日といっても良い程、このような方にお会いすると、どれだけ失敗が多いのかと誤解してしまいそうですが、それ以上に美容外科が一般的になってきたのだと感じています。
そうした中で、『修正手術』を手掛ける医師も増え、前医が『余分なことをしてくれた』ために、状況が複雑化した患者さんが私の所にも多くいらっしゃるようになりました。

当院にご相談にいらっしゃる方で多いのは、『左右差が気になる』、『二重の幅が広すぎる』、『目頭側の二重のラインが広すぎる』、『目の開きが悪い』というものです。
今回ご紹介する方も、左右差、二重の幅が広すぎるということを気にされていました。

まず、術前と術後6か月の状態を比較していただきたいと思います。

BEFORE
術前(写真1・3)
AFTER
術後6ヵ月(写真2・4)

二重の幅の左右差も少なくなり、不自然に広かった目頭側の二重の形状も改善されていることが分かります(写真1, 2)。
傷の状態もお見せしますが、術後6か月たつと、目立ちにくくなってきます(写真3, 4)。


修復前(写真5)修復後(写真6)
修復前(写真5)修復後(写真6)

この方の症状の原因は、二重の作り方、組織の固定法に問題がありました。
したがって、手術では、こうした組織を正常の手術に近いように修復作業を行います。

修復前(写真5)と修復後(写真6)を比較して頂くと、『欠けていた組織が戻った』ことにより、何となく組織量が増えたような感じもお分かりになるのではないでしょうか。

この後に、二重を再度作成して、手術は終了します。
言葉にすると非常に簡単ですが、いつも書くように、こうした組織の同定や組織の移動には熟練した技術が要求されますので、担当医選びが非常に大事であることは言うまでもありません。

よく他院で『今のラインはそのままにして、新しいラインの二重を作りましょう』と言われたとおっしゃる方にお会いすることも珍しくありませんが、私は、『二重が二本になるのは、絶対におかしい』と考えています。当院では、傷が1本になるように修正手術を計画しています。

抜糸時(写真7・8) 術後1ヵ月(写真9・10)
抜糸時(写真7・8) 術後1ヵ月(写真9・10)

次に、術後の腫れ方と、傷の経過をご紹介したいと思います。

術後5日目、抜糸時の状態ですが、これだけ複雑な手術を行うと非常に腫れます。また、左右差も非常に大きくなってしまいます(写真7, 8)。

修正手術は、経過に時間がかかるということは、認識していただけるようになって来たのですが、術後1か月経過すると、次第に落ち着いていきます(写真9, 10)。

術後3ヵ月(写真11・12)
術後3ヵ月(写真11・12)

さらに術後3か月経過すると、二重の形状も安定してきますが、まだ傷はお化粧しないと目立つと思います(写真11, 12)。


⇒目の他院修正についてはこちらに手術例をまとめております

最近は、『修正症例は是非当院で』というような医療機関も増えましたが、目の修正手術は、何回も出来るものではありません。また、その手術には、非常に高度な技術と経験年数が要求されます。

診察を受けた後は、その医師が担当した『実際の症例写真を見る』などして、担当医は慎重に選んでいただきたいと思います。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。
http://dr-yamamoto.com/contact/

また、スタッフブログもぜひご覧下さい。
http://ameblo.jp/yamaclistaff

当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。
https://www.instagram.com/shinjyuku.yamamotoclinic/

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。

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