美容外科話

COLUMN

鼻の他院修正手術
第368話

【鼻中隔延長の修正地獄?】他院手術での鼻が強調されすぎを修正

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方にこの場をお借りして深謝いたします。

今回は、他院にて、鼻中隔延長術、鼻尖軟骨移植術(鼻尖形成術)という鼻の手術を受けられた後に、鼻が高くなりすぎたという方をご紹介したいと思います。

最近は、鼻中隔延長手術を受けられる方も増え、このような相談で来院される方も増えています。

鼻中隔延長の修正の術前術後比較

術前(写真1)、術後3か月(写真2)の正面の状態を御覧に入れたいと思います。どこが変わったのかお分かりいただけますでしょか?

BEFORE
術前(写真1)
AFTER
術後3ヵ月(写真2)

鼻先(鼻尖)の形状が変わり、下に長かった部分が改善したのがお分かりいただけると思います。


術前・横(写真3)術後3ヵ月・横(写真4) 術前・斜め(写真5)術後3ヵ月・斜め(写真6)
術前・横(写真3)術後3ヵ月・横(写真4)
術前・斜め(写真5)術後3ヵ月・斜め(写真6)

横顔で比較して頂くと、鼻中隔の延長により鼻先(鼻尖)が高すぎた部分が改善したことがお分かり頂きやすいと思います(写真3, 4)。

斜めから見ると、鼻先(鼻尖)の形状変化が『鼻全体の存在感を小さくしている』という変化に気が付かれると思います(写真5, 6)。

術前(写真7) 術後3ヵ月(写真8)
術前(写真7)
術後3ヵ月(写真8)

下から見上げると、鼻先(鼻尖)の形状と高さの変化が、より分かり易いと思います(写真7, 8)。

鼻中隔延長術の調整について

移植された軟骨(写真9) 一時的に取り出した軟骨(写真10) 処置後(写真11)
移植された軟骨(写真9)
一時的に取り出した軟骨(写真10)
処置後(写真11)

こういう手術は、『失敗ではなく、担当医との美的感覚の相違』だと思います。

修正手術ですが、鼻先(鼻尖)の形状は、『鼻中隔延長術を調整する』ということをメインに考える必要があります。

一口に、鼻中隔延長の程度を調整するといっても、まず、鼻中隔延長をされている軟骨を綺麗に露出することに熟練した技術が必要で、さらに、その調整をするという作業にもセンスと経験が要求されます。

まず、移植されている軟骨の形状を把握する必要がありますが、鼻尖部には軟骨が移植されていましたので、鼻尖の移植軟骨を一時的に摘出します。

また、鼻中隔延長術に使われた軟骨の形状を正確に把握するために、場合によっては、これも一時的に摘出します(写真9)。

これらを、摘出した状態をお見せします。こうした軟骨が再度使えるように、愛護的に扱う事にも高度な技術力が要求されます(写真10)。

この後に、この軟骨の調整を行い、先ほどの軟骨を適切な位置に移動しながら、固定して、形状を整えていきます。

このように、『出っ張った部分をちょっと切ればよい』という単純なものでないことがお分かりいただけたでしょうか?

さらに、修正手術は、前医での手術を想像しながら、柔軟に対応していくということが要求されます。手術後に軟骨を再固定した状態をお見せします(写真 11)。

抜糸時(写真12・13・14・15)
抜糸時(写真12・13・14・15)

最後に、手術後の腫れについてもご紹介したいと思います。

この手術では、鼻根部(鼻の目に近い側)まで操作していないため、案外腫れが少ないというのが一般的です。

術後1週間、抜糸時の状態をお見せしますので、ご参考になれば幸いです(写真12, 13, 14, 15)。

いつも同じことを書いていますが、こういう修正手術の必要がないように、初回の手術の担当医選びは、非常に大事です。

単に技術的な問題よりも、『担当医との美的感覚の相違がないか』を術前によく検討することが、非常に大事だと思います。

※出血シーンがございますので、閲覧にはお気を付けください。

施術名:鼻中隔延長修正+鼻尖形成修正

施術内容:鼻尖が高すぎて不自然な鼻を自然な高さに修正する

副作用(リスク):鼻先にテープ固定、皮下出血の可能性

施術料金:鼻尖形成修正¥324,000(モニター¥259,200)
     鼻中隔延長修正¥648,000(モニター¥518,400)

鼻中隔延長やりすぎ!?他院(韓国)の鼻美容手術の修正の実際

次は、他院(韓国)にてゴアテックス隆鼻術、鼻中隔延長術、鼻尖軟骨移植術(鼻尖形成術)という鼻の手術を受けられた後に、鼻が長くなりすぎたという方をご紹介したいと思います。

最近は、韓国で手術を受けられる方も増え、帰国後にこのような相談で来院される方も増えています。

韓国他院修正手術の術前術後の状態

術前(写真1)、術後1か月(写真2)の正面の状態を御覧に入れたいと思います。どこが変わったのかお分かりいただけますでしょか?

BEFORE
術前(写真1)
AFTER
術後1ヵ月(写真2)

鼻先(鼻尖)の形状が変わり、横幅が小さくなったのがお分かりいただけると思います。


術前・下から(写真3)術後1ヵ月後・下から(写真4) 術前・斜め(写真5)術後1ヵ月・斜め(写真6) 術後・横(写真7)術後1ヵ月(写真8)
術前・下から(写真3)術後1ヵ月後・下から(写真4)
術前・斜め(写真5)術後1ヵ月・斜め(写真6)
術後・横(写真7)術後1ヵ月(写真8)

下から見上げると、鼻先(鼻尖)の形状と高さの変化が、より分かり易いと思います(写真3, 4)。

斜めから見ると、鼻先(鼻尖)のボリュームが小さくなり、『何となくすっきりした』という変化に気が付かれると思います(写真5, 6)。

横顔で比較して頂くと、鼻中隔の延長により鼻先(鼻尖)が下に向きすぎていた部分が改善したこともお分かりいただけると思います(写真7, 8)。

鼻中隔延長術の軟骨の調整について

術中(写真9.10.11)
術中(写真9.10.11)

修正手術ですが、鼻先(鼻尖)が下に向きすぎていることを気にされていたので、『鼻中隔延長術の延長程度を調整する』ということをメインに考える必要があります。

一口に、鼻中隔延長の程度を調整するといっても、まず、鼻中隔延長をされている軟骨を綺麗に露出することに熟練した技術が必要で、さらに、その調整をするという作業にもセンスと経験が要求されます。

では、順を追って、手術中の状態をお見せしながらご説明したいと思います。

まず、皮膚を開けた時の状態(写真9)です。
白く見えるのが軟骨で、移植された軟骨、鼻翼軟骨、鼻中隔延長された軟骨が『一つの塊り』になっていることがお分かりいただけますでしょうか?

これらを、少しずつ剥がしていき、一つ一つの軟骨に分けていきます。この軟骨と軟骨が離れた状態をお見せします(写真10)。

このようにして軟骨を分けていくと、奥に鼻中隔延長術を行った軟骨を見つけることが出来ます。鼻中隔延長術を行っている軟骨は、矢印で示し、ピンセットで摘まんだ部分です(写真11)。

この後に、この軟骨の調整を行い、先ほど分けた軟骨同士を適切な位置に移動しながら、固定して、形状を整えていきます。

『出っ張った部分をちょっと切ればよい』という単純なものでないことがお分かりいただけたでしょうか?

このように、修正手術は、前医での手術を想像しながら、柔軟に対応していくという『技術力』が要求されます。

抜糸時(写真12.13.14.15)
抜糸時(写真12.13.14.15)

最後に、手術後の腫れについてもご紹介したいと思います。

この手術では、鼻根部(鼻の目に近い側)まで操作していないため、案外腫れが少ないというのが一般的です。

術後1週間、抜糸時の状態をお見せしますので、ご参考になれば幸いです(写真12, 13, 14, 15)。

いつも同じことを書きますが、こういう修正手術の必要がないように、初回の手術の担当医選びは、非常に大事です。

また、外国で手術を受ける際には、『国が違えば、感覚も違う』ということも念頭に入れて術前によく検討することが、大事だと思います。

関連動画はこちらです。※出血シーンがございますので、閲覧にはご注意ください。

施術名: 鼻尖形成修正術+鼻中隔延長修正

施術内容:鼻尖形成修正術・・・鼻尖のとがった感じを丸い感じに変え、鼻を少し短く見えるようにする。/鼻中隔延長修正・・・移植された軟骨を除去し、移植軟骨を位置調整し、移植しなおす。

副作用:手術後の腫れ・皮下出血する可能性がある。

施術料金:鼻尖形成修正¥324,000(モニター料金¥259,200)/鼻中隔延長修正¥648,000(モニター¥518,400)

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。
https://dr-yamamoto.com/contact/

また、スタッフブログもぜひご覧下さい。
https://ameblo.jp/yamaclistaff

当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。
https://www.instagram.com/yamamoto.clinic/

【鼻中隔延長の失敗例】鼻が長すぎ?高すぎ?他院鼻手術の修正例

次は、他院にて鼻中隔延長術、鼻尖軟骨移植術(鼻尖形成術)という鼻の手術を受けられた後に、鼻が不自然な形になってしまったという方をご紹介したいと思います。

最近は、韓国で手術を受けられる方も増え、帰国後にこのような相談で来院される方も増えました。

ご本人としては、『鼻が長くなった』というお悩みでした。

他院での手術内容をお聞きすると、手術内容は、細かく認識されていませんでした。このように手術内容を覚えていらっしゃらない方は、前医で勧められるままに手術を受けられていることが、ほとんどです。

当院は、修正手術をほぼ毎日のように行っていますが、お悩みの程度や種類も様々で、手術中に患者さんから聞いていた手術と異なり、苦労してしまうということも少なくありません。
こういう意味でも、手術前には、担当医から術式の詳細をお聞きしておくことをお勧めします。

少し前置きが長くなりましたが、術前(写真1)、術後4か月(写真2)の横顔の状態を御覧に入れたいと思います。

BEFORE
術前(写真1)
AFTER
術後4ヵ月(写真2)

どこが変わったのかお分かりいただけますでしょか?鼻の雰囲気が、何となく『自然になった』のがお分かりいただけるでしょうか?


術前・下(写真3)術後・下(写真4) 術前・斜め(写真5)術後・斜め(写真6)
術前・下(写真3)術後・下(写真4)
術前・斜め(写真5)術後・斜め(写真6)

下から見ると、鼻の高さと幅が変わった事がよくわかると思います(写真3, 4)。

また、斜めから見た感じをご覧いただくと、鼻の雰囲気の違いにお気が付くのではないでしょうか(写真5, 6)。

鼻の手術でのサイズ(mm単位)や黄金比を気にされる方にお会いすることも多いのですが、顔は、バランスで成り立っているために、これらをあまり気にされるのもどうかと私は、思っています。

鼻中隔延長の修正手術のデザインと術中の様子

デザイン(写真7) 術中(写真8) 術中(写真9)
デザイン(写真7)
術中(写真8)
術中(写真9)

修正手術ですが、鼻尖の形状に問題がありますので、手術前にどのように中の状態がなっているかを想像し、手術計画をデザインします(写真7)。
この『デザイン力』は、美容外科領域では、非常に大切です。

術中所見をお見せします。色々なものが黒い糸で固定されている様子が、何となくお分かりいただけますでしょうか(写真8)?

これらを丁寧に剥離し、必要な形状にしながら修復するという作業を繰り返します。また、必要な組織は、場所を変えて再度固定します(写真9)。

言葉にすると非常に簡単なのですが、一度塊になってしまったものを丁寧に剥離するという作業と、再固定する組織の位置を決めるということに、高度な技術が要求されます。

術後1ヵ月・横(写真10) 術後1ヵ月・斜め(写真11)
術後1ヵ月・横(写真10)
術後1ヵ月・斜め(写真11)

さて、このような手術の経過ですが、修正手術効果が出るのに時間がかかることも有ります。

この方は、まさにそうした感じで、術後1か月経過しても、大きな形状改善が認められませんでした。術後1か月の状態をお見せします(写真10, 11)。

いつも同じことを書きますが、修正手術では、このように経過に時間がかかることも有ります。
こういう修正手術の必要がないように、初回の手術カウンセリングの時点で、担当医との『美的感覚』の違いがないのか、手術計画は、自分が理解できているのかを再考されるのが、非常に大事だと思います。

術前には、実際に複数の医療機関で担当する先生にお会いして、自分との『感性は一致しているのか』を判断されてから手術を受けられる事を強くお勧めします。

⇒鼻の他院修正についてはこちらに手術例をまとめております

関連動画はこちら※出血シーンがございますので閲覧にご注意ください。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/face/#nose

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。
http://dr-yamamoto.com/contact/

また、スタッフブログもぜひご覧下さい。
http://ameblo.jp/yamaclistaff

当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。
https://www.instagram.com/shinjyuku.yamamotoclinic/

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。

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