美容外科話

COLUMN

上口唇挙上術(外側人中短縮)
第390話

【上口唇挙上術】上口唇の外側を挙げて、ふっくら唇になった手術例

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に深く感謝いたします。

唇の形状を変える手術として、上口唇挙上術があります。

この手術は、上口唇が全体的に薄く見えるので変えたい、上口唇の外側だけが薄いので何とかしたい、上口唇をふっくらしたい、口角が下がって見えるのを改善したい等のニーズに合う手術だと考えています。

また、『どの程度の変化か』という事も、非常に大事だと思いますので、順を追ってご紹介したいと思います。

では、術前と術後3か月の状態(写真1, 2)を比較していただきたいと思います。

BEFORE
術前(写真1)
AFTER
術後3カ月

唇の形が変わり、口全体の雰囲気が、ふっくらした感じに変わったのではないでしょうか?


デザイン(写真3)
デザイン(写真3)

術式としては、非常に単純で、唇の外側を切って縫い合わせるというものになります。

しかしながら、術前の左右差、術後の変化や皮膚の伸び方等を計算してデザインをするというデザイン力が非常に大事です。

私のデザインで左右違うラインを引いていることが、。お分かりいただけますでしょうか(写真3)。

手術直後(写真4)
手術直後(写真4)

次に、局所麻酔をして、この部分を切り取ります。

切り取り、縫合するという単純な工程では、いかに丁寧に縫い合わせるかという事が大事で、糸が付いた状態で比較して頂くと、その担当医の腕が分かる程です。

この方の手術直後の状態をお見せします(写真4)。

抜糸時(写真5)
抜糸時(写真5)

術後5日後の抜糸時の状態もお見せします(写真5)。

唇に若干腫れが残っていますが、皮下出血もなく、お化粧をしていただくと“ごまかせる”状態だと思います。

術前(写真6)術後3カ月(写真7)
術前(写真6)術後3カ月(写真7)

『この手術を受けて、大口を開け難くならないですか?』という質問を時々受けますので、術前、術後3か月の大口を開けた状態をご紹介したいと思います。

ご覧いただくとお分かりになるかと思いますが、機能上は、全く問題がありません(写真6, 7)。

⇒人中短縮術(上口唇挙上術)についてはこちらに手術例をまとめております。

いつも同じような事を書きますが、同じ手術名でも内容は医療機関によって全く違います。

また、やり方が同じであっても、手術デザインによって別物に仕上がってしまいます。

美容外科の手術は、『ご自分の感覚に合った先生を見つけていただく』事が、何よりも大事だと思います。

※出血シーンがある為閲覧にご注意ください!!

施術名:上口唇挙上術

施術内容:上口唇をふっくらさせる・口角を上げる

副作用(リスク):内出血が起こる可能性がある・術後の腫れ

施術料金:通常料金¥259,200(モニター¥207,360)

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。