美容外科話

COLUMN

第427話

【人中短縮術(リップリフト)】失敗と成功を分ける5mm程度の切除幅の変化

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。

人中短縮術の成功か失敗かで、私が一番気にしているのは、『術後の傷』です。

いかに丁寧に縫っても、患者さんの体質的に目立って治ってしまう事もあります。

術前には、このことについて十分ご説明をしているつもりですが、『どのような経過をとるのか』という事は非常に大事な問題だと思いますので、色々な方の経過をご紹介していきたいと思っています。

早速ですが、術前(写真1)と術後3か月(写真2)の正面の変化をご覧頂きたいと思います。

BEFORE
手術前(写真1)
AFTER
術後3カ月(写真2)

当然のことですが、人中が短くなり、唇が若干上がったのがお分かりいただけると思います。


手術前(写真3)術後3カ月(写真4)
手術前(写真3)術後3カ月(写真4)

この方の傷ですが、術前(写真3)と術後3か月(写真4)をご覧いただくと、元々溝のような部分に傷が出来ることがお分かりいただけると思います。

この後時間をかけて、さらに目立たなくなっていくのが一般的です。

切除幅(写真5)
切除幅(写真5)

次に、実際にどれくらい切ったのかを、定規を添えてお見せしたいと思います。

この方の場合、約5mm程度の切除幅です(写真5)。

他院の手術後に『切りすぎて口が動かし難い』ということを患者さんから聞くこともありますが、これは切りすぎというよりも口輪筋の処理に起因する気がしてなりません。

以前にも書きましたが、こうした方にお会いする機会が多いので、私は口輪筋を切除しない方針で手術を行っています。

術式としては、切って縫うだけの手術ですので、この切除幅、切除するデザイン、縫合技術が重要になると思います。

特に、縫合では、血流を妨げない程度に、丁寧に縫い合わせることが重要で、皮膚の中で縫い合わせる『真皮縫合』という技術が要求されます。

この皮膚の中の縫合が、傷が綺麗になるか否かに大きな影響を及ぼします。この『真皮縫合』を終えた状態は、後に私のブログでお見せします。

また、患者さんには、『上口唇が全体的に盛り上がったようになると聞いたのですけど』という御質問を受けることもありますが、術後に腫れている時期には、盛り上がったような形状になりますので、『時間薬が大事』だと思います。

いつも同じようなことを書きますが、各医療機関、また同じ医療機関でも担当医によって、『それぞれのやり方』があります。口輪筋の処理方法を含め、どのような手術を行っているのかを術前によく確認されることをお勧めします

⇒人中短縮術(上口唇挙上術)についてはこちらに手術例をまとめております。

※出血シーンが含まれておりますので、閲覧にはお気を付けください。

施術名:人中短縮術・リップリフト・鼻下短縮

施術内容:鼻の下の長さを短くする

副作用(リスク):抜糸後は傷跡に赤みがありますが、時間の経過とともに徐々に赤みが引いて目立ちにくくなる

施術料金:通常料金¥308,000(税込)・モニター料金¥246,400(税込)

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/face/#liplift

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。
http://dr-yamamoto.com/contact/

また、スタッフブログもぜひご覧下さい。
http://ameblo.jp/yamaclistaff

当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。
https://www.instagram.com/shinjyuku.yamamotoclinic/

今回は人中短縮術の変化や傷についてご紹介いたします。

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。

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