美容外科話

COLUMN

二重切開
第460話

【二重切開手術で目がはっきり】眼瞼下垂手術との違い

手術名:二重切開+黒目を大きくする処置(挙筋腱膜処置)

まずこのお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。

『埋没法を受けたのだけれども、重瞼ラインが浅くなったので切開法にしたい』という患者さんに多くお会いします。

埋没法の手法は、多岐にわたり、各医療機関や担当によってやり方は、まちまちです。

こうした埋没糸が挙筋腱膜や瞼板の動きを制限してしまい、眼瞼下垂のような症状になってしまっていることもあります。

また、埋没の糸が組織を離断して、組織同士が、かろうじてつながっているという状況もあります。

こうした場合、無造作に糸を摘出してしまうと、『手術によって出来た眼瞼下垂』という状態が出来上がってしまいます。

二重切開の症例

前置きが長くなりましたが、今回ご紹介する方は、埋没法の手術歴はなく、純粋に切開法を希望された方です。

写真1
写真1
写真2
写真2

目の開きが若干悪く、特に左目は若干眠そうな感じを受けるかもしれませんね(写真1)。

上を見て頂くと、左眉毛の上が若干凹み(緑の矢印部分)に気が付き、筋肉に力を入れて上を見ていることがお分かりになるはずです。

この筋肉に力の入った状態で、黄色い線からお分かりになるように、眉毛の位置がほぼ左右差が無くなっています(写真2)。


術中の様子

写真3
写真3

これは、左目の開き方が若干悪いために、眉毛の部分の筋肉を使って瞼を開いている状態ですので、眼瞼下垂の手術術式を流用した方法にて手術を行いました。

手術中の様子をお見せします(写真3)。

手術後の経過

写真4
写真4・5

術後3か月経過した状態もご紹介します。正面を見た状態では、目元の印象がはっきりしたこと(写真4)、上を見た状態では、眉毛の上のへこみが無くなっていること(写真5)に気が付かれると思います。

写真6・7
写真6・7

また、『手術後の傷は、目立ちますか?』というご質問を受けることもありますが、術後3か月の状態をお見せしますので、これが目立つのか、気にならないのかは、ご本人に判断して頂きたいと思います(写真6)。比較するために術前の状態もお見せします(写真7)。

私は、他院修正の方にお会いする事も多いのですが、前医では『目の開き具合の調整はしてくれなかった』ということが非常に多いと感じます。

術中に目の雰囲気を判断するには、座位での確認が必須ですので、静脈麻酔をしてしまいますと、この『微調整』が出来なくなってしまいます。

いつも同じことを書きますが、担当医によって手術方法や、細かい調整のやり方に違いがあります。

術前に担当医がどのような感性で手術を行うのかは非常に重要であるかは言うまでもありませんが、それ以前に誰が担当するかわからない手術を受けるのは、非常に危険だと思います。ブログでは傷の経過についてご紹介しております
https://ameblo.jp/dr-y-yamamoto/entry-12720578119.html

二重切開についてはこちらに手術例をまとめております

※出血シーンがございますので、閲覧にはお気を付けください。

施術名:二重切開+黒目を大きくする処置(挙筋腱膜処置)

施術内容:皮膚のタルミ・開瞼程度の左右差があった為、二重切開と黒目を大きくする処置(挙筋腱膜処置)を行いました

副作用(リスク):腫れが長引くことがある

施術料金:二重切開 通常料金¥407,000(税込)モニター¥325,600(税込)+黒目を大きくする処置 ¥99,000(税込)

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。
http://dr-yamamoto.com/contact/

また、スタッフブログもぜひご覧下さい。
http://ameblo.jp/yamaclistaff

当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。
https://www.instagram.com/shinjyuku.yamamotoclinic/

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。