美容外科話

COLUMN

目の他院修正手術
第256話

切開二重を修正する!

このお話にご協力いただいたモニターの方に深く感謝いたします。
この方のご相談内容は、『睫毛から二重までの部分の皮膚が膨らんだ感じが気になる。』というものでした。

当院は、こうした修正手術の方が集まる日本でも有数の施設ではありますが、こうしたちょっとした修正手術は、実は非常に難しいという事を御紹介したいと思います。

術前の状態と術後3か月後の状態をお見せいたします。

写真では、フラッシュを使うと感じが変わってしまいましたので、フラッシュを使わない状態もお見せしておきます。

術後は、目の開き方、左右差、ご本人が気にされていた皮膚の状態が改善されたのがお分かりいただけると思います。

この状態を作るためには、
1.皮膚切除
2.挙筋腱膜の位置同定、剥離
3.挙筋腱膜の再固定
4.二重ラインの再作成
という工程を経なくてはなりません。


写真4、5
写真4、5

挙筋腱膜を露出した状態(写真4)と上記の二重ラインの再作成が終わった状態(写真5)です。

次にどこがどのように変わったのかが、写真の中に私が線を引いた写真でご説明致します。

写真6、7
写真6、7

処置前の状態(写真6)では、本来挙筋腱膜のある位置(オレンジ色の線)が上方に移動し、黄色線の位置にまで移動してしまっているのがお分かり頂けると思います。

これを処置(写真7)して黄色線の位置にまで戻したことがお分かり頂けると思います。

このように修正手術では、諸々の作業をしなくては形状的な改善は見込めませんので、『皮膚を切り取って、修正出来ます』と言う医者には、注意が必要です。

抜糸後と術後1か月
抜糸後と術後1か月

いつも書いおりますが、術後は腫れますし、左右差も出ることが稀ではありません。

この方の術後5日目、抜糸時の状態もご紹介したいと思います。

二重の形状が変になり、矢印で示した部分は特に引き込まれ方が強く、ご本人としても相当不安だったと思います。

また、術後1か月の状態もお見せしますが、まだまだ腫れぼったさも解消されていないと思います。

術前に『相当腫れます。左右差も出ます』と申し上げることが多いのですが、この時期は患者さんとしても担当医を信用して、我慢強く経過を待っていただきたいと思います。

このような状況に我慢出来ずに、他院にて修正手術を受けてしまわれる方にお会いすることもありますが、よくお考えになる事をお勧めします。

口だけで『うちなら出来る』と安請け合いした後に、『これ以上は改善しない』と言ってしまう先生には、くれぐれもご注意ください。

いつも同じような事を繰り返し書いておりますが、術前カウンセリングでは、このようなことで悩まないように手術される先生が担当された症例写真を見せていただくことを強くお勧めいたします。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。
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また、スタッフブログもぜひご覧下さい。
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当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。
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『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。